26 マスト製作(2004/08/03)

2004/08/31

 

「智丸」の化粧直しも終わり今日の昼からトラック積み込み

台風16号はほんの2時間ほど風が吹いて終わった
超大型と言っていた割にはたいしたことはなかった
陸から海に向かう風だった(南から北)

それでもヒビが入っていたブロック塀の上の方が
1メートルくらい 崩れ落ちた
ちょっと手で揺すったら崩れそうな塀だった
ほかには今のところ被害は無いようだ

9月2日「智丸」マスト立てのため横浜ベイサイドマリーナへ行きます
ホームページの更新は2日から5日までお休みします


2004/08/30

 

ソーラー発電機

ソーラーパネル二枚とその右に見えているのがチャージコントローラー
ソーラーパネルの大きさは一つが1200×530×35で70ワット
裏側は写真上のように白くて白と黒の電線が二本出ている

私の船にはヤンマー3GMと言う3気筒のエンジンが乗っているが
手でスタートする装置がない
もしバッテリーが上がったらそれでエンジンはかからなくなる
ソーラーパネルは必需品なのである

それにバッテリーが普通のバッテリーではなくディープサイクルというのを使っている
何回も充電放電を繰り返すことが出来るきわめてヨット向きのバッテリーだ
しかしそのバッテリーへの充電はエンジンに付いている発電機では出来ない

ディープサイクルバッテリーへの充電は専用充電器か
ソーラーパネルからの充電が必要となる

昔の航海からは考えられないくらい電化されたヨットとなる
しかし最後に頼れるのはセールの力でありローソクの光だ

 

台風16号のため「智丸」のトラック積み込みは31日昼からになりました


2004/08/29

 

台風16号が迫っているが雨も風もまだほとんど無い

朝から「智丸」最終仕上げで忙しい一日だった

工房内も整理していつでも出荷できるようにした

明日のトラック積み込みは見送ることにして
一応31日の午後からと言うことに予定を変更
運搬専用トラックとクレーン車に連絡をした

メインマストの片舷4枚の積層はそのままで
後二枚を追加積層することは出来なかった

 


2004/08/28

 

いよいよ大型台風16号が迫っている

昨日の早朝メインマストの積層接着にかかった
片舷6層全部で12層の接着であるが
4層目くらいでエポキシのゲル化が始まったような気がしたので
大急ぎでクランプ締めをした

結局残り2層は台風が過ぎた後と言うことになった

今日の写真はメインマストとミズンマストに取り付けるためのブロック類である
これだけで15キロくらいはありそうだ
箱に入れたら重いと感じる


2004/08/27

 

ミズンマストのもう片方の積層も終わった

あまり強烈な握り仕事を長くしていないので右手の平に豆が出来
ブシッという音とともに皮がはげた

ヤワな手になった物である

今朝はまだ16号台風の影響はない
今度はメインマストの積層接着を始めようかどうしようか迷っている

接着が終わった物をH鋼から下ろすのも一苦労だ
天井の鋼材からロープを垂らしてつり上げて置いて
片方ずつ床に下ろす

メインマストはずっと重いからもっともっと大変だろう

 


2004/08/26

 

台風16号がこちらに向かっている

その前に湿度が落ちている今を見計らってミズンマストの片側を
エポキシ積層接着

作業時間はほんの2時間ほどだが
温度が高いのでエポキシのゲル化時間が短く
エポキシを練っては接着部に塗りつけるという作業も
大忙しだ

100本のクランプで締め付けを終える頃にはくたくたに疲れていた

それと最近あまり握り仕事をしてないので
手のひらの皮が薄くなっていると感じる
クランプも100本を絞めると手の皮がむけそうに真っ赤になった

 

 


2004/08/25

 

船首両舷にも船名を入れた

この写真は昨日早朝の写真

船体にいかにボリュウムが有るかがわかる
それに比べバラストが短くて薄い

昨日は湿度が高くてマストの接着は断念
大切なことなので最高の条件の時に接着をしたいと思う

ブームやバウスプリットの部品取り付けをした

智丸の吹きつけ一回目も終えた

 


2004/08/24

 

昨日は大雨だった
今年四国は台風の当たり年みたいだ

吹きつけをしようと思ったが仕事にならないので
私の船の船名を張りにアンカレッジマリーナへ行った

船名は「花丸

連れ合いが書道の書体にはない面白い字を書いてくれた
丸のはねが勢い余ってかすれたのを船体に見立てて
ガフケッチのセールを青いカッティングシートで貼り付けた

風で吹き飛んだような船名の中を懸命に走るガフケッチだ

 


2004/08/23

 

スプルースマスト材の縦方向のつなぎが終了した

床に置いてある右の幅が広い方がメインマスト材で12枚ある
同じ床に置いてある真ん中に見えているのがミズンマスト材6枚
そしてできあがったばかりの2枚がまだH鋼の上に乗っている

選りすぐりのきれいな目の通ったスプルースだ

今は台風が二つもこちらに向かっているが
それらが通り過ぎて良く晴れた日に横方向の接着をしよう

短波ラジオとパソコンを使って天気図を取るというのは
昨日は電波状態がよかったようで今までで最高にきれいな天気図がとれた

おまけに続いてあった静止気象衛星写真まで
きれいにくっきりはっきり取ることが出来た


2004/08/22

 

昨日の朝も炊事用具や皿などを少し運んだ

今までの感覚からするととんでもなく沢山の収納庫があるので
何を運んでもきれいに収まり見えなくなる

収納庫の絵とそこに何が入っているかを書き出さないと
どこに入れたか忘れてしまうだろう

一応工房にあるヨット用品を全部積み込んで
それから不要な物は捨てていくことにする

今は次々と物を運んでいる段階だ

マスト立て以外の残りの仕事も少しだが見えてきた
まずはバウハッチのカーテンを作らないといけない

ソーラーパネルも買わないと
手がけが出来ないエンジンがかけられなくなる


2004/08/21

 

右がエポキシ接着のために買った温度湿度計
記録用の紙を巻いた筒が一ヶ月で一回転する

雨が降ると下側の針が極端に上がり湿度が高いと解る
そして翌日もやはり湿度は落ちない

だから雨が降ると2日間はエポキシ接着が出来なくなる

その左にあるのはマホガニーで出来た木枠のガラスケースに入った
一週間記録式の気圧計である

25年も前にフランスのヨット乗りヤニックさんにもらった物だ
フランスはさすがヨット大国昔からこんな個人用の気圧計があったのだ

今度の私の船に積むことにしている


2004/08/20

 

船のことが気になりアンカレッジマリーナへ行ってみた

台風で出艇もないので誰もいなくて閑散としていた

船に来たついでに写真を撮った
これはスターンハッチの上に立って写したもの

ハードドジャーとその上にちょうどガードのようになっている
ブームギャローの関係がよくわかる

ハードドジャーは丁度ドッグハウス直ぐ後ろのコクピットに座って
一人分の雨避けとなる (頭がすっぽりと入る高さに作った)
そのことで随分合羽を着ないで楽な航海ができるはずだ

ブームエンドの長さはハードドジャーの後ろ端より前なので
ブームに頭をぶつける心配もなくなる


2004/08/19

 

台風が山口県の方向にある
雲はみんな山口県方面へ渦を巻きながら進んでいる

工房の二階海の見える部屋から堀江港の方に向かって撮った写真

台風の影響で朝の風景はいつもと違いあわただしい
蝉の声もなく風の音が強まりつつある
海面にはちりめんじわが走り
さあ今から荒れてくるなと言う感じだ

今日は全くマストの仕事はできない
智丸を塗る準備をしよう仕事は山のようにある
一つずつ片づけないといけない


2004/08/18

 


後残すところ縦のスカーフつなぎはミズンマストの4枚のみとなったが

さて接着剤を練ってというところで昨日は雨となりストップしてしまった

スカーフで繋いでしまうと材はあまりにも長くなり
一人で動かすことは難しくなる

中ぐりは工房の下に半分ずつ接着したものを下ろしてからやろうかなと考えている
もし二階でやるとなるとその当たり中鉋屑だらけになること間違いなしだ

それでもまた持ち上げて最後の合わせをしないといけないことを考えると
中ぐりも二階でやる方が得策かなあ


2004/08/17

 


やっとパソコンが軌道に乗った

昨日はお盆の続きか道行く車は少ないように思った
智丸も仕上げないといけないし
マストも早く作らないといけないし
車で出歩いている暇はないのだが
昨日は久しぶりにアンカレッジマリーナに置いてある船に行ってみた

夜間照明の水銀灯の近くなのでデッキは虫の死骸でいっぱいだった

台風の時に水が入ったスターンハッチに防水シールを貼ってきた

相変わらず工房の二階で長手方向のスカーフつなぎを毎日繰り返している
後2日で長手方向のスカーフは終了する
終わったら今度は左右方向の接着だ
一日で一番気温の下がる時間帯に一気にエポキシを混合して
一気に接着しないといけない

中ぐりというマストをパイプ上にするための作業があるので
左右半分ずつの接着となる


2004/08/16

 


昨日はお盆で実家の方へ行ったが久しぶりの雨で骨休めができた

何しろパソコンが全くだめになり一からやり直しなので
ものすごく多くの時間をパソコン復活にとられ
作業が進まなかった

やっと写真もパソコンに取り込めるようになり
今日から日替わり写真も復活します

これはサビ止め塗料を塗ったマスト材接着船用のH鋼の上に
マスト材料を5枚 重ねておいて12/1のスカーフのための斜め削りをしたところ

明日からも上手くいくとは限りませんが
毎日日替わり写真を載せるつもりです


2004/08/12

長手方向のスカーフつなぎを二枚重ねでやっている

メインマストは9.5メートルあり3材を繋げないと得られない長さである

二枚重ねだとスカーフ部分を押さえるクランプ部分は4箇所となる

毎日単調な面白くない仕事だが
避けては通れない

今の時期接着用エピグルーは最高に威力を発揮する
ちょっとはみ出た接着剤もそのままにしておくと
材料をむしってしまうくらいの接着力があるので気を付けないといけない

 


2004/08/11

メインマストの直径は168ミリメートル
横方向には14ミリ厚味の最高級スプルース材を12枚積層して作る

縦方向は写真のように斜め切りしたものどうしをエポキシ接着する
スカーフつなぎというやり方でいくらでも長いマストを作る事が出来る

板厚の12倍で斜め切りして繋ぐと元の材料の繋がない部分より強くなる

14ミリ厚味だと168ミリの斜め落としをすることになる
一枚だけだと面倒だが
何枚かの材を168ミリずつずらして固定して置いて
一気に長い面を削ると上手く行く

はじめはハンドプレーナーで荒く落として
仕上げは手カンナできちんとした面を作る


2004/08/10

床に3列スプルース材を置いている中の一番手前がスカーフが終わったもの

赤い錆止めを塗っただけのH鋼の上に乗せてクランプをかけているのが
現在スカーフ接着中の2本

2枚一度にスカーフ接着をすることにしたのでスピードは2倍になった

マストにかける時間は一日2時間くらいで
他の時間はほとんど「智丸」の修理である
いよいよ時間が無くなってきた
残り20日ほどで横浜に送らねばと思うと気が焦る


2004/08/09

図面と一緒に横山設計にもらって20年以上経つ船の銘板を見つけた

たまたま18歳で取ったアマチュア無線の免許証を探していて
ほとんどあきらめていた32フィートガフケッチの銘板を見つけた

CLASS(9.6KT)と言うのは9.6メートルケッチ

DESING No(455) と言うのは横山晃さんの455番目の設計

そしてBOOT No (1) と言うのは455番目の設計図で最初の船という意味

私が設計依頼した船だと言うことです

普通市販の設計図を買うときは
既に設計された物の中から自分にあった船を探す事になり
BOOT No は100番目と言うようなのが多い
それでも図面を買った番号だから実際に船として海に浮かぶものは
その数字より圧倒的に少ないと言うことになる

私の9.6メートルガフケッチはその後設計図が売れたという話を聞かない
BOOT NO 1 で最初で最後の船になりそうだ

 


2004/08/08

昨日接着したスカーフつなぎ部分を上から見たところ

接着用エピグルーをスカーフつなぎで接着する両方の面に塗り
先ず左右の繋ぐ材料を動かない様に押さえて置いてから

10本のクランプを互い違いにしっかりと締め付ける
これで接着の隙間からエピグルーが少しはみ出し
24時間そのままにするとスカーフつなぎは完了する

これで3本の縦つなぎが終了した
メインマスト残り9本
ミズンマスト8本で縦つなぎは終了する
先の長い話である

 


2004/08/07

工房二階マスト積層用H鋼の上や下にマスト材が山になっている
台風で大雨が降り縦方向のスカーフつなぎも出来ず
マスト製作はしばらく休み

でも今日当たりから湿度も下がったので再び接着にかかることが出来そうだ
一日一本ずつ繋いだらスカーフつなぎだけで20日かかる計算になる

マスト台の上には100本のクランプが出番を待っている
H鋼の上に材料を置いて横方向の積層をするときは
一気に大量のクランプで締め付ける


2004/08/06

台風10号と11号で雨が続いたので土が水分を含んでおり
日が照ると湿度はいきなり90%となる

昨日は一滴も雨が降らなかったが勿論接着は出来ない
正確な湿度計など無くても嫌な蒸し暑さで今日は接着は出来ないなと感じる

材木縦方向スカーフの斜め切りのためにカンナを取り出したが
長く使っていないので刃は錆びて
台は歪んでいて使い物にならない

12ミリの磨きガラスと120番のサンディングペーパーで台直しをし
刃を研いで3丁のカンナを使える状態にした

ハンドプレーナー(機械)を使った後の仕上げに手カンナが必要になった

ヨット造りを始めたころはみんな手工具でやっていたが
今ではほとんど使うことはなくなった


2004/08/05

昨日のアマチュア無線機とパソコンで気象ファックスを取る
というのは電波の状態にもよるが一応上手く行った

台風11号のおかげで10号が行き過ぎてもずっと雨が止まなかった

仕事が出来ないので積み込み品の整理をした
工房に置いてあっても邪魔になるだけだ

必ず積み込む物はぼちぼち船の方に運ぼうと思う

フェンダーとチェーン付きアンカーラインを先ず運ぼう
それにセールも積み込もう


2004/08/04

朝からさんざん時間をかけて
アマチュア無線機とパソコンを繋いで天気図を取るというのをやっていた

私は18歳の時のアマチュア無線の免許を取ったが
全くといって良いくらいやっていないので機械はもらったが使えない

パソコンも私はマックから入ったのでウインドーズは解らない
それでもGPSと世界のチャートを繋げるのはウインドーズのソフトだし
短波ラジオから天気図を取ることが出来るソフトもウインドーズだ

マストは出来ていないが
ほとんど気持ちは航海の方を向いている

地文航法も天文航法も大切だが
今となってはそれらは奥の手で最先端の情報に目をつぶるというのは
わざわざ危険を呼び込んでいる様な物だ

今日も雨で接着が出来ない


2004/08/03

3日ほど用があり更新を休んだ

先ず松山の真上を通った今回の台風は全く被害無し
ご心配をおかけしました

今32フィートガフケッチは近くのアンカレッジマリーナに預けてあり
工房には前の「萬丸」今は「智丸」と改名した船が入っている
23フィートである

随分小さいし船体の形も32フィートは後ろから見るとディンギーの様だった
「智丸」はいかにもクルーザーらしい形をしている

丁度7年目でそろそろ一度手を入れた方が良いかなと言う状態だった
9月2日には横浜ベイサイドマリーナにお目見えする

次回から更新しないときは前もってお知らせします

迷走台風の被害は皆無でした ご心配をおかけしました

 

過去の日替わり写真

             
             
             
             
             
             
             
             
             
               
               
               

 

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