デッキ最終仕上げ(2004/02/01)
2004/02/29

閏年なので2月でも29日があった
何だか得をしたような気分になるが本当は何も変わらない

船内に掃除機を持ち込んで掃除をしながらの接着工事

大分進んでほとんどの棚の表板は接着が終わった

今日から縁回しや小口隠しの細い材を接着しようと思ったら今朝は雨
電気の配線穴を開けたり接着に関係のない仕事をしよう

デッキはノンスリップペイントとウレタン白を塗る部分に分けないといけないが
今時のFRPの船のように一番滑る角のRがツルツルのプラスチックだというのではだめだ
格好は言わない ほとんどの部分をノンスリップにして
バルクヘッドの 垂直面 とかドッグハウスの立ち上がりとかだけウレタン仕上げにしよう

デッキのほとんどの部分を踏むだろうからほとんどの部分ノンスリップペイントだ
トーレールも外側を除いて全部ノンスリップペイント仕上げにするつもり

 

 


2004/02/28

26日にした左ギャレー側棚の表板接着
FRP作業用のつなぎ服を着て塗装帽をかぶり薄いゴム手袋をして
活性炭吸収缶入りマスクをしてエポキシを扱う

船内の狭い空間なので皮膚からも呼吸からもエポキシに接触しないように気を使う

船内物入れの表板はみんな接着を終えた

後は細かい調整や縁回しや扉の取り付けが残っている

そろそろ船内の照明器具等の取り付けも考えないといけない

 

 


2004/02/26

デッキ低粘度エポキシ塗りの硬化待ちで船内工事にかかった

先ず物入れ棚の表板を接着する前に清水配管用の穴を開ける

あっという間にその当たり中が木屑だらけになった

この写真は真君にいきなり呼ばれてトイレシャワー室から顔を出したところ
部屋がくらいので100ワット電球で手元を照らしながらの仕事だ

メインキャビンには60ワットの蛍光灯を二つ取り付けてあるので明るい

左右のクォーターバースにある棚の表面板接着は
狭いところでの仕事なので苦しかったが無事に終わった

活性炭吸収缶が時間切れでエポキシの臭いが始まっている
気が付いたときには喉が痛くなっていた

明日は出張で毎日の更新を休みます

 

 


2004/02/25

船外小物紫外線の当たる部品には
白のウレタン塗装をする

白色が木を紫外線から守るには最適のようだ

グラブレールや落とし戸やジャムクリートなどである

その他の船内小物はウレタンクリヤー仕上げにした

あまりに大量にあるので工房の机だけでは並べられない
工房東の通路に並べた

船内棚の表面板接着を始めた

船内はまだまだあちこち出来ていないところが目に付く
まあゆっくり楽しみながらやらないといけないなと思う

 

 


2004/02/24

スライドハッチやその戸袋
船内外のグラブレール
キャビン入り口の落とし戸
それに沢山あるジャムクリートなどに次の塗りが乗るようにサンドペーパーをかける

エアーツールを併用して磨いてもこれだけ磨くと半日かかる

デッキには全体に低粘度エポキシを塗った
臭くてたまらないので工房の窓を開けっ放しで寝た
朝には臭いも大分落ち着いている

活性炭吸収缶入りマスクは臭わないのだが
人間の鼻は直ぐに臭いに慣れる性質があるので
気を付けないと使用時間が過ぎて臭い始めていても気づかない
きちんと効能書きの通り4時間で取り替えないと
変な咳が出始める

ヨット造りは身体の切り売りだ

 

 


2004/02/23

インタープロテクトというエポキシをデッキ全面に塗った

真っ白のデッキに変身した

この上に低粘度エポキシを塗り重ねるつもりだ

仕上げの歩く部分はノンスリップペイント
その他の部分は少しグレーががった白のウレタンにする

真っ白だと光の反射で目をやられる
あまり濃い色だと熱を吸収して船全体の温度が上がる

いよいよデッキで加工する部分は無くなったようだ
塗りと部品取り付けが主な仕事となった

暖かくなったので船内の接着を進めようと思う

言葉)ノンスリップペイント
ペイントの中にシリカサンドと言う細かい砂を混ぜたもの
良く攪拌してデッキの人が歩く部分に塗るペイント

 

 


2004/02/22

毎日変わり映えのしないデッキの写真だ

磨いては凹んでいる処にマイクロバルーンエポキシのパテを盛りつける

夕方からいい加減嫌になりインタープロテクトという白いエポキシをローラーで塗った
全く違う船のように白いデッキになった

写真を撮ったのはその前だ

一番多く仕事が残っているのは船内だ
いよいよ船外は塗りと部品取り付けだけになった

おっとコクピットのチーク張りも大仕事だ

 

 


2004/02/21

サンディングをしては 凹んでいる処にエポキシパテを入れている

船体とトーレールの繋ぎ目がどうしても磨けないので
船体上部を覆っていたマスキングを取り外した

船体は出来上がって大方一年近くなるので
マホガニーが動いて(木の暴れを木は生きていると言う人もいる)
接着面の筋や 木ビスを抜き取った後をエポキシで埋めたところが
はっきりと見えるようになった

進水までにはもう一度船体を塗り直す必要がある

小物のグラブレールなどももう一度サンディングして白のウレタンを塗る
いくらチークでもそのまま放っておくと緑色のコケが生える
かといって何時もデッキブラシで擦っているのも面倒くさい

チークをそのまま放っておくのはコクピットの座席部分だけにしたい
これは海水でブラッシングすると簡単に綺麗な面を保つことが出来る
それに何も塗っていないチークは肌触りがよい

 

 


2004/02/20

船尾右物入れの一番後の隅に木のブロックを取り付けた

オートパイロットの台座を止めるためである

勿論上にフタが被さるので
フタにも穴を開けて台座とオートパイロットを繋ぐロッドを通すことになる

オートパイロットは磁石を使って電気的に行きたい方位を決め
その方位に船が向くようにモーターで舵を切る仕組みである

無風の機走から微風までは使える

それ以上の風はウインドベーンに舵を取らせる

ウインドベーンの動力は風で 吹けば吹くほどきちんと舵を取ってくれる

では人間は何時舵をもつのかというと出航と入港の一番大切なときのみとなる

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アドレス帳の更新案内グループが機能しなくなったのでここでお知らせします

 

 


2004/02/19

工房東側にある通路に
キャビン入り口落とし戸、グラブレール、クリート
などの小物を並べて低粘度エポキシを塗る

工房内で低粘度エポキシを塗ると
その後一日中活性炭入りマスクをしないと作業が出来ない

昨日はデッキを一度 全部 一応磨き終えた
今日は細かい部分の磨きをして
凹んだ部分に低粘度エポキシパテを付けたり
部品取り付けボルト穴を開け直したりしなければならない

 

 


2004/02/18

集塵機付きのエアーサンダーでサンディング

右に見えているのがダブルアクション
回転しながらオービダル(小さい円を描く振動)の動きもする
大量の空気を使う(200ボルト7馬力のコンプレッサーが回りっぱなしになる)が
仕事ははかどる

左の赤くて小さいのは集塵機能付きのオービダル角サンダー
小さい部分で威力を発揮する

昨日はこれらを使って半日サンディング

耳栓をしていたので電話も取れない状態だった
夕方あちこちから電話をしても出なかったと苦情を頂いた

 

 


2004/02/17

チョコレートボート

マイクロバルーンエポキシパテのおかげでチョコレートのボートが出来てしまった
まあカチカチ山のドロ船よりは良いか???

昨日は確定申告で全く仕事が手に付かなかった

今日からエポキシも大分硬化したので磨きにかかることにしようと思う

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山梨県で彫金をやっている長男(真澄人)がホームページを立ち上げた
時間があれば時々見に行ってください
毎日更新中です
Mast original

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2004/02/16

たまには32feet gaff ketch以外の仕事もする
工房東側の通路でシェルフォーという4人乗りの競技艇を直している

高校の船 一人一本ずつのオールの漕ぎ手が4人乗る船で
船体は細くて非常に長い
確実に32フィート以上はある

愛媛県は昔からボート競技人口が多く
世界レベルの選手もいる

愛媛のヨットとは大違いで
層が厚く毎年全国大会でも何時も良いところに入る

ヨットはと言えば瀬戸内海に面した県でも最低レベルだ
船の数が他県より圧倒的に少なく乗り手も少ない

何でだろ〜 何でだろ〜 と考えてみると
保守王国愛媛に独立自尊のヨットは馴染まないと言う結論がでる

その事は世界対日本のヨット界でも言える
日本のヨットレベルは西欧の国々に比べ100年遅れだ

 


2004/02/15

セイントバレンタインデーにちなんだ訳ではないが
チョコレートのような船になってしまった

マイクロバルーンエポキシのパテをガラスクロスの目にしごき込んだ

寒いので冬用の低粘度エポキシでも硬化に24時間以上の時間がかかる
この写真は船体左船首側より後方を見たところです

昨日は春一番が吹き荒れた
天気予報で春一番が吹きますよと言ってから
吹いたのは今回が初めてではないだろうか覚えがない

それに例年より随分早い春一番である
一番だけでなく二番三番と呼び名は無いが突風が吹く季節
ヨットに乗るのは天気図をしっかり見てからにしたいものだ

 

 


2004/02/14

デッキをサンディングして凹凸をならし
それでも残ったガラスクロスの目に
マイクロバルンエポキシパテをしごいて平面を作る

面倒な仕事だがこれが終わればデッキを真水から守る
コーティングは一応終わったと言える

昨日は船内の接着にかかることが出来なかった

小さい仕事から大きな仕事までどこからでもかかれる仕事が山積みだ

 

 


2004/02/13

お客さんがあり寝不足で頭を使う仕事は止めにした

ドッグハウスをサンディングして平滑面を作る仕事をする

エアーサンダーの音がうるさくて
頭がじんじんするがその内しっかりしてきた

エポキシは硬いので強力なエアーサンダーを使っても
なかなかサンディングは進まない

今日こそは船内の仕事にも少しは手を付けようと思う
思いつくだけでも相当部分の接着と塗りが残っている

 

 


2004/02/12

昨日デッキへのガラスクロスライニングが終了した

トーレールのR部分が一番きつくガラスを押さえつけるのに苦労した

サンディングを始めなくてはいけないが
冬なので昨日の部分はまだ完全には硬化していない

しばらくは放って置いた方がよいだろう

今日は船内の接着しなければならない部品を接着することにする

 

 


2004/02/11

ワイドレンズで解りにくい写真だが
船尾右舷トーレールのガラスコーティングを写した

先ずガラスをかける部分全体にローラーで低粘度エポキシを塗り
その上にガラスを置き
そのガラスの上からローラーで低粘度エポキシをもう一度染み込ませる

ガラスクロスなので繊維が真っ直ぐになろうときついコーナーで跳ね上がり
エアーバブルが樹脂の中に混じる

いくら脱泡ローラーを転がしても馴染まないで直ぐに泡が入る

そこできついRのある部分にはサランラップをかけてその上から泡を抜く

写真左中央より少し上にある穴は
コクピットコーミング最後端のオートパイロットのための電線コンセント穴

いよいよ今日で長かったデッキのガラスコーティングは終了するだろう

 

 


2004/02/10

工房二階の現図場に積み上げられたクッション

連れ合いが手縫いでカバーを付けてくれている
汚れの目立たない伸び縮みするなかなかよい生地を選んだ

背もたれも入れると32個のクッションがある
毎日2個くらいずつ手縫いでカバーを作ってくれた

今日はデッキのエポキシライニングを終わらせるつもりである

その後凹凸面をマイクロバルーンエポキシで平滑にして
低粘度エポキシでコーティングするつもりだ

船内棚の前板接着の仕事も残っている
どれからでも仕事にかかれるというのは気が楽だ

 

 


2004/02/09

ガラスクロスライニングはもう少しになった

昨日は天気もよくて仕事がはかどった

コクピットコーミング右と
ドッグハウス立ち上がり
そしてドッグハウスメインマスト前の凹凸のある難しい部分

残ったのはコクピット前後の仕切り板と
トーレール全周

トーレールは凹凸が激しく曲がりもきつい
これだけで半日くらいかかりそうな気がする

残り一日あればデッキコーティングも終了しそうだ

言葉)トーレール
船の周り全周を囲む出っ張りで
そこに足をかけて人が落ちるのを防ぐ
最近の船はアルミで出来たトーレールを取り付けることが多い

 

 


2004/02/08

ケヤキで出来たジャムクリート各種

船内外のジャムクリートとグラブレール
防腐剤入りエポキシ
エバデュアーを染み込ませた

この後低粘度エポキシを塗り
その後船外に取り付けるものにはUVカットの入った白ウレタンを塗装する

チーク製のグラブレールは塗らなくても充分長持ちするが
外部ではチークの色を保てないので塗ることにした

昨日は松山でも牡丹雪が舞う底冷えのする一日だった

春よ来いと思うが木の芽などを見るともうそこまで春が来ているのが解る

言葉)ジャムクリート
ロープをクリート(固定するための部品と固定そのものの呼び名)する部品で
クリートには色々な種類のものがある中の一種類
ロープをぐるっと一周させて引くと
足の片方と上の台が細くなっていてそこにロープが食い込んで止まる

優れものだが市販のものは種類が少なく必要なものがないので自作した

 

 


2004/02/07


日替わり写真は三男(真 まこと)君が撮ってくれている

ストップと言われてガラスを切っているハサミを止めたが
目がカメラを追ってしまった

いよいよ細かい部分のエポキシガラスライニングになる
コーナーも多く空気が入りやすいのでやりにくいが
少しずつでも進めないと終わらない

FRP樹脂のライニングなら馴染みやすいので簡単だが
低粘度エポキシは粘度が高くなかなかガラスが馴染まない

翌日になって解るのだがあっちこっちに泡を引き込んでいる
空気の泡はサンディングで落として
マイクロバルーンエポキシパテを詰めることになる

 

 


2004/02/06

左がスライドハッチ
右がスライドハッチ戸袋のふた

どちらも表面にエポキシでガラスクロスを巻いた

4ミリ厚の耐水合板をRの付いた型に合わせて3層 してある

ガラスなど巻かなくても曲がった状態で作った合板は充分強度がある
ガラスは傷を防いで真水を遮断する為の表面処理だ

昨日も寒くて松山でも昼間に牡丹雪が舞った

 

 


2004/02/05

クリートと船内外のグラブレールを塗る準備

取り付けて見えなくなる底の部分にドリルで穴を開け
合板に釘を打った自具の釘の先を差し込む
そうすると全部が空中に浮かぶことになり一気に全面を塗ることが出来る

小さな合板に釘を打ったものをミカン箱に二杯分くらい作っている
今までも塗りで何度も使った優れものの治具だ

雨が降ったのでデッキのガラスライニングがなかなか終了しない
それにまた寒さがぶり返したようである

 

 


2004/02/04

風邪を引いて喉が痛くエポキシの仕事はしたくない
マスクをするのが辛いからだ

昨日は何も出来なかった
昼寝をしたら電話や玄関ベルで何度も起こされた

残すところ1/4くらいでガラスのライニングは終了する
終わればサンディングとマイクロバルーンエポキシパテ付け
そうして平滑面が出来たらインタープロテクトだ

今までの木造船とは全く違う真水を寄せつけない船になるだろう

後は部品取り付け部分の金具と木の切り離しである

 

 


2004/02/03

船内への入り口から左側を見たところ

オーブンコンロを一応入れてみた

ぴったり収まったが船の横揺れに合わせて
ジンバル形式で揺らすにはあまりにも重い
23キログラムありおまけにセンターで吊すと少し傾いている
後の方に鉛の重りを抱かせて傾きを調整すると25キロくらいになりそうだ

昨日は雨が降ったのでデッキのライニングはストップした

 

 


2004/02/02

その昔ハウスボートを解体したときにもらったオーブングリル付きコンロ

日本のリンナイが出しているものだが輸出用で随分国内用と仕様が違う

近所のガスやさんの友人は解らずじまいだが一応配管をしてもらう
そしてとりあえずコンロ二つは使えるようになった

丁度500ミリ幅でこのサイズのヨットにぴったりコンパクトに出来ている

連れ合いがもう20年近く焼いているパンを海の上でも焼くつもりらしい
出航までには使えるようにしようと思う

風邪で仕事の方はあまり進まなかった

 

 


2004/02/01

表面保護のためのライニングなので面ごとに切りながらやっている

薄いガラスクロスなので補強の意味はほとんど無いと思う

エポキシでガラスクロスをライニングすることにより
合板表面に硬い膜を作ることになり
ものを落としたりしてもいきなり合板に傷が付いて
水が染み込むと言うのを防ぐ事ができるだろう

ガラスクロスを使うのは面白くない仕事だが
ライニング専用のダイニールクロスという布が
あまりにも高いので仕方がない

 

 

過去の日替わり写真

             
             
             
             
             
             
             
             
             
               
               
               

 

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