日替わり写真


2017年03月31日

グラブレール

「KAZAHAYA」のドッグハウスにチーク材のグラブレールを取りつける

ボルトナット止めでしっかりしたグラブレールだ

前後左右にふくらみのある三次元曲面でボルト穴を開けても大丈夫な位置が限られ
なかなか手強い位置合わせだった

無理やり位置を決めておいて足の角度を削ってドッグハウスのR面にフィットさせる

ボルト穴は1ミリ大きく開け低粘度エポキシを染み込ませ金属と木を切り離し
WEST工法で一番大切な部分を守る

レールの直径30ミリメートル
足の高さ30ミリメートルで手袋をしても問題無く握ることが出来るサイズにした

市販のグラブレールは華奢過ぎだと常々思っています
いざという時に身を預ける物が頼りなくてはいけないでしょう


2017年03月30日

国籍証明

日本の普通のヨットは取っていない国籍証明書だが
海外ではこれがどうしても必要になる

僕がこの書類を作った時愛媛で国籍証明書を作ったヨットは「花丸」で2艇目だと言われた

何所をどう計った数字だか解らない船長や巾や総トン数などはどうでも良い
船体識別番号という世界に通じる番号さえ示せば良いのだ

海外で船検証や小型船舶免許証を出しても日本語で読むことさえも出来ないので突き返される

国籍証明書と入出港届・乗組員名簿・パスポートがあれば海外へ行ける

日本は役人天国で世界に通用しない規則を沢山作りヨットで海外に出るのは至難の技だ
但し 全てをお金で解決することは出来る

分相応の航海をしてくれと役人に言われた時には怒り心頭に発する

日本は未だに鎖国だ


2017年03月29日

スイングアーム

コンパニオンウェーにスイングアームでパソコンを振り出す

コクピットの何所にいても自船の位置が解る様にしている

スイングアームはアルミの鋳物でそのままではパソコンを取りつける事が出来ない

アームの先に木のパソコン取りつけ台を取付それにパソコンを縛り付けている

ハードドジャーがあるのでほとんど飛沫を浴びることはないが
いよいよ荒れてきたら90°回転させてドッグハウスの下にしまい込み
コクピットから人の方が頭を入れてパソコンを見る

いずれにしても目の前に全ての情報が有るので安心して航海が出来る

DC/DCコンバーターを使って12Vから15Vに変換した電源で使うとパソコンは安定した動きをする

電源の線とGPSの線がスイングアームを回転させても大丈夫なだけ余裕を持たせないといけない


2017年03月28日

機走中の「花丸」

「花丸」はサバニ船型で引き波が少ないはずなのに
写真では結構大きな引き波を立てているように見えます

荷物の積み過ぎもあり船尾が沈み込んでいるようです

この写真は日曜日の帰路「KAZAHAYA」から写してくれたものです

今度のアンカレッジ・マリーナ合同クルージングでは

ステー(マストを支えるワイヤー)が緩んであっちもこっちも締め付け直しました

それともう一つどうもエンジンオイルの減りが早すぎのようです
もしかすると何処かからオイル漏れをしているのかも知れません
帰ってオイルを足しておいたので今日は確かめに行きます

昨日は父と一緒に川内にある桜の湯へ行きました

花が咲いていないのに急に冷え込んでみぞれが降りました
あんなのは何て呼ぶのでしょう 花冷えでもなくまだ冬のままなのかも知れません


2017年03月27日

アンカレッジマリーナ合同クルーズ

「花丸」は御手洗港に寄って昼食・散策の後大三島へ向かう

大三島の大山祇神社参道スタート地点のきれいな桟橋に6艇のヨットが集まった

桟橋陸に向かって右側が全て埋まったので「花丸」と「KAZAHAYA」はダブルで停泊
この写真の後ろに「Sakura」も泊まっている

塩湯の温泉に入ってからレストラン「よしの」で盛大に宴会

3月の朝はまだ寒くて震え上がり毛布では目が覚めて寝袋に入り直す

帰りは「Sakura」が先導して「KAZAHAYA」と「花丸」の3艇でゆっくり機帆走
堀江湾にたどり着いたのは15:00くらいだった

たまには沢山のヨットが集まるのも良いなと思った


2017年03月25日

バウハッチ

「どんぐりⅤ」のバウハッチ合板が腐って穴が開いていた部分があり
蝶番ごと取り外して工房に持って帰った

合板を腐っている部分だけスカーフ繋ぎをして新しくする方法もある
手間がかかりそうなので腐っている部分を削って取り除き
低粘度エポキシにガラスチップを混ぜて埋めることにした

上手く行って表面の凸凹をエポキシパテで平しているところ

少し歪みが出ていたので魚型文鎮で修正中

今日はアンカレッジマリーナの合同クルージングで大三島へ行きます
「花丸」はその前に御手洗へもう一度寄ってから行こうと思っています

一泊しますので明日の日替わり写真はお休みです


2017年03月24日

バウパルピット

事故で修復不可能なほど折り曲げられたバウパルピット(船首落ち止め)を作り替えた

ヒビが入っていたので新しいLED両色灯も取りつける

その電線を通すのは一苦労でピアノ線を使って通した

昨日ハーケンジブファーラーの巻き取りドラム交換と
このバウパルピット取付でアルページュ30フィートの修復完了

今日はデッキプラグを取りつけて電線を船内に入れ結線をし全てが終了する予定


2017年03月23日

アクリル窓

K-16キャビンディンギーの内部です

合板部分とデッキビーム等の強度材部分が白色とクリヤーニスに塗り分けれ
一昔前のクルーザーキャビン内部の雰囲気です

3月21日の「どんぐりⅤ」の写真を見て今までにないほど沢山の書き込みをブログにもらいました
多分ほとんどの人が僕より年上で昔憧れの艇だったとか乗った事があるとかの書き込みでした

僕も「天城レストア」でこんな天井の塗り分けをしましたが見た目はきれいだが非常に手間がかかり大変な塗り仕事でした

それはさておきアクリル窓2枚とも横にヒビが入り割れています

窓取付のボルト穴がボルトのサイズとぴったり同じで船がねじれた時の余裕がなかったからです
アクリルをボルトやビスで留める時は2ミリくらい大きい穴を開ける必要が有ります

そうすると船体が歪んでもボルト穴周りに入ったシーカフレックスやシリコンが緩衝材になりアクリルは割れません

今ではボルトで固定しなくなりほとんどの船が強力な両面テープと専用のシーカフレックスで窓を固定します


2017年03月22日

木栓

特注でグラブレールを作りました

市販の物はあまりにも華奢すぎです
本当にいざという時体重ががかかれば折れて落水する人を支える事は出来ないでしょう

それにボルトナットで留めつける為の厚味がありません市販のグラブレール厚味は木ネジ止めの厚味です

と言うことは船内の外れても命に別状がないところに用いるグラブレールです

写真の特注グラブレールは普通の人の体重がかかっても何ともないサイズですが
これを止めるには8ミリボルトナットを使う必要があります

8ミリボルトの頭を沈めて埋め木をしないといけませんが
そんな大きな埋め木を作る為の埋め木作りのキリがありません

そこで昔作ったどんなサイズの埋め木でも作る事が出来る埋め木作り治具を引っ張り出しました
埋め木の下の穴に左手を入れて埋め木を指で固定し
削る部分が上になる様に回転させながら右手で上からカンナをかけます

丸鋸で横方向繊維の角棒を作っておき
それをカンナで四角八角十六角と削っていき最後に真ん丸に削ってサンドペーパーで仕上げます

埋め木は横方向の繊維でなくてはいけません 縦方向の木目を使うと水をボルトの方に引き込みます


2017年03月21日

木造艇

僕が作った「どんぐり Ⅶ」の前に
横浜の岡本造船という日本最古のヨット造船所が作った「どんぐり Ⅴ」

K16-キャビン付きデイセーラー

センターボーダーで昔ながらの木造艇の作りだ

アンカレッジ・マリーナに運ばれてきた

古くなって雨漏りがする所があり修理することになった
先ずはバウハッチが腐っているのを取り外して持ち帰り修理するところから始める

今時珍しいシングルチャインの木造ディンギーだ

シアーラインやキャビン角の縁回しを見ていると
堀江謙一さんが太平洋ひとりぼっちをやった頃のヨットを思い出す


2017年03月20日

たき火

ゴミが沢山出たので燃えるゴミは燃やしています

朝井さんが作ってくれたガスボンベをカットして作ったかまどです

朝の堀江はほとんど無風でそよ風が海に向かって吹いています

無風の時は昼間は陸に向けて 夜は海に向かってかすかに風が吹きます

松山市の負担を増やさないように出来るだけ紙や木は燃やすのですが
燃やしてはいけないと言いだして長いです

最近はそうでもありませんが最初の頃はちょっとでもたき火をすると
消防が来てしかられたこともあります

暗い中で炎を見ていると子供の頃を思い出したり未来を考えたりなかなか良い物です


2017年03月19日

整備後の「花丸」

12年目のレストアが終わって出港3回目で来た中島大浦港

夏でもないのに瀬戸内のべた凪でほとんど風はない朝
大分積み荷を元に戻して積み込んだので足が入って吃水が下がった

ライフライン船尾側・船首側にやっと雑索をぶら下げたたり
ハリヤード類をマストから引き離しておくロープを付けたりして快適にセーリングできるように調整中

セールはとにかく紫外線に当てないように入港の度に面倒だがセールカバーを被せる

早くも排気ガスの煤でトランサムが汚れた
機走時にはコクピットの水抜きがある船尾の穴まで水に沈む


2017年03月18日

中島 大浦港

 

昨日朝井さんからSunday2で大浦へ行くが来ないかと電話があり行く事にした

ほとんど風はなくてエンジンのテストランという感じだった

朝井さんは何度も黒鯛(チヌ)に手銛が刺さりながら逃げられ悔しがったが
そこは料理人用意してきたイノシシ肉で美味しい鍋料理を作って振る舞ってくれる

僕はもっぱらシャトルシェフでご飯炊きとお湯を沸かしてお茶を入れる役目
それと終わった後の皿洗いは古いタンクの水を使うのに丁度よい役目だった

そのまま大浦泊まり 今朝は寒さで04:00に目が覚め
湯たんぽを入れて二度寝

06:30頃に起きだして昨日の残りで朝のおかゆを作ってくれる

朝食の後直ぐに柳原へ帰る

帰りには何時も通る野忽那島(のぐつなじま)最北端の小さい島が怪獣に見えた

左が頭で2つコブがあり右には尻尾まで付いている
見る角度によってゴジラが伏せをしている様にも見える


2017年03月17日

手が届かない

アルページュ30 壊れたバウパルピットを取り替えないといけないのに
船首先端にアンカーウェルがあり潜り込んでも狭くて入って行けずナットに手が届かない

悩んだ末にアンカーウェル先端の左右に穴を開けて手を入れバウパルピットの止めネジを緩めた

どうしてこんな事になるかというと もう40年近く前の船なのに
アンカーウェルもバウパルピットもクリートもデッキに取りつける部品は全て先に取りつけてから
ハル(船体)とデッキを張り付けて居るので後からでは手が届かない所が出来た訳だ

修理の時は困るが部品取付はデッキだけの時だと圧倒的に楽で早くなるはずだ

アンカーウェル先端両サイドの穴は120ミリホールソーを新しく買った
それとあまりに距離がないのでアングルドリル(チャック部分が直角に曲がった特殊なドリル)を探し出した
滅多に使う事はないので何処かへしまい忘れていた

これで一件落着 事故で折れ曲がったバウパルピットを取り外す事が出来た

海の広場を更新しました
左上の最新の更新ボタンから入って下さい


2017年03月15日 2017年03月16日

縁回し

「KAZAHAYA」というアンカレッジ・マリーナにある木造デイセーラー

イタリアで製造されただけあり船内塗りはツヤ消しマホガニーで統一されきれいです

同じ色合いのマホガニーを探して加工し何度もウレタンを塗り重ね導管の跡をウレタンで埋めます
そして最後の塗りは周りと同じ程度の5分艶消しで塗りました

角の部分を45度の止め仕上げにしないのはゴミが角に溜まらない様にするためです

一度乗せていただきましたが機走も帆走も軽くて圧倒的に速い船です
デイセーラーだから余分なものは何も積んでいません
ディンギーのお化けという感じの大きさや走りです

瀬戸内海の何所にも帰港しない日帰りセーリングには適しているかも知れません


2017年03月15日

HARKENジブファーラー

モーターボートに衝突されて壊れたハーケンジブファーラー マーク3

バウパルピットもグシャグシャに壊れそれを取り外すのも一苦労だった

あまりの衝撃で六角ボルトが緩まずサンダーで切る

ハーケンはジブファーラーの代名詞の様なしっかりした会社で
小さい部品も単品で取り寄せることができるそうだ

傷んでいる部分をアセンブリーで買う事にした


2017年03月14日

ジブファーラー

ディンギー用のジブファーラー

ファーリングドラムの巻き取りロープが片寄って巻けてしまい固まって動かなくなるので
ファーラーの下にステンレス板を取付リード用のアイを固定した

これで大分改善されて巻き取りロープは中央当たりに巻けるようになった

クルーザーの大きいセールにディンギーのファーリングシステムを使っている人は少ないと思うが
今のところ問題無く役に立っている

風が強くなれば直ぐにも巻き取りインナージブにしようと考えている

以前のニュージーランド往復航海ではほとんどインナージブばかりで走り
何時ももう少し大きいセールが欲しいなと思っていた

ライトジェノアを使えなかったのは風が強くなってきた時に降ろすのが難しくなるからで
ファーリングだと問題無くサッと巻き取れるので使えると思う


2017年03月13日

岩手出身の女性

岩手県花巻出身の美大生がやってきた

今週は連れ合いと3人で御手洗港(みたらいこう)へ行った

先に42フィートのアメリカ フロリダから来たというヨットが停泊していた
桟橋の真ん中に止まっていたので少し移動してもらい「花丸」は桟橋の先に着けた

御手洗の古い町中を散策して日本中から古い時計の修理依頼が来るという時計屋の前にも来た

岩手の女性は「海」さんという名前で
ヨットを自分で作ってそれに乗り日本一周をしたいそうだ

まともに乗れる船を作るには10年はかかる
そんなのをしていると身体に良くないし婚期を逃す恐れが大いにある
やめなさいと言うアドバイスをした

僕が御世話になったヨット大工の頭領も岩手県出身
彼女も岩手県出身だそうだが全く訛りがない言葉をしゃべった

僕の伊予弁は何所へ行っても変わらない


2017年03月12日

プロペラ研き

アルページュという30フィートのヨット
プロペラを磨いて欲しいと言うのでサンダーに真鍮のワイヤーブラシを取りつけて磨きました

真鍮ワイヤーは直ぐに磨り減って短くなりますが
ステンレスや鉄のワイヤーブラシだとプロペラが傷だらけになるからです

サンダーでワイヤーブラシを使う時はワイヤーが抜け落ちると危険なので必ず保護眼鏡をかけます

ダイヤーーー380
ピッチーーー320
の刻印が見えて来ました

電蝕も全く無くてきれいでまだまだ使えるプロペラでした

きれいに磨いた後ペラクリンの3液性下地エポキシを乾くのを待っては何度も塗り重ね

後は海草やフジツボやカキなどがプロペラに取り付いた時にプロペラを回すことで引きはがす
ブヨブヨするシリコンよりもっと柔らかいペラクリンの主剤を毎回1日置いて硬化するのを待ちながら3回塗り重ねます


2017年03月11日

バウスプリット先端

「花丸」の2.1メートルあるバウスプリット先端です

一番前にはデッドアイで8ミリフォア-ステーを締め込んでいます

次はファーリングジブです
ディンギー(小型ヨット)用のファーリングシステムでアルミの芯が無くセールのラフにワイヤーがあり
そのままワイヤーを回転させて巻き込みます(宇和島の徳田さんに頂いた物です)

フォア-ステーと一緒に巻き込む恐れがあるので少しジブハリヤードのテンションを緩めてあります

タック部分はバウスプリット先端まで行かなくてもテークルでデッキから張り出したり取りこんだり出来る様になって居ます

このファーリングシステムを採用するまでは面倒なので滅多にジェノアジブは上げず
ほとんどインナージブばかりで走っていました(インナージブは上げっぱなしだったので紫外線に一番にやられました)

ところがファーリングジブにしてからはジブセールの展開が楽になったので
インナージブはほとんど張らなくなりジェノアジブが主力になりました

外洋でもそのやり方が通用するかどうか解りませんが
対応できる風力できちんと天候の予測ができる時は出来るだけジェノアジブセールで行きたいと思います

風力が上がってきたら巻き取れなくなる恐れがあります

追っ手にしておいてメインセールの風下に入れ風を抜けば一気に巻き取ることができます
あまり危険なことをやりたくはないのですがいよいよとなったらその手を使います

それも波が高くうねりのある外洋で通用するかどうか試してみます


2017年03月10日

オークレット26

愛媛県西予市三瓶と言うところに停泊しているオークレット26

メインセールとスタックバックとジブセールをセットしに行きました

以前のセールやセールカバーが随分くたびれていたのでまるで新艇のように見えます

ヨットはセールで走ります やっぱりセールは新しくなくてはいけないものですね
隣に漁船を泊めている漁師のおじさんが見違えるように良くなったと褒めてくれました

ビミニトップもオーナー自ら制作中です
今年の夏は何所へ行かれるのでしょう楽しみです


2017年03月09日

シャックル回り止め

マストを支えるワイヤーはチェーンプレートというしっかりしたステンレスの板にシャックルで止めてあります

シャックルは振動すると緩んでくることもあるのでシャックルピンの穴に銅線を通して固定し回り止めにします

どのヨットにも沢山のシャックルがありますが回り止めの銅線をやっている船は滅多にいません

航海中は朝起きると先ずデッキをぐるっと回ってシャックルやブロック(滑車)やシート(ロープ)などを点検します
シャックルに回り止め銅線をしているだけで随分点検が楽になります
銅線を見ればシャックルピンが緩んだかどうか一目で解るからです

目で見て音で聞いて触ってみて匂いをかいで舐めてみてと五感を使って危険を察知するのがヨット乗り
長距離航海をしていると五感が研ぎ澄まされ第六感というのもあるなかなという感覚になる事もある

しかし僕は霊的なもを信じる方ではなくマメに整備をし航海術をセオリー通りに使う事で生き延びてきた航海者だ

シーマンシップとは精神の問題ではなく海で生き残る為の一つ一つの技術だという


2017年03月08日

アンカレッジ・マリーナにて

この写真は2017.02.27アンカレッジマリーナでレストアが終わり下架しようとしている時の写真です

全ての金具はピカピカにひかり船体も塗りかえました
船底塗料を塗る前には今まで12年間一度も剥がさず塗り重ねて来た船底塗料を全て波がして綺麗な面を作りました

船尾船名「花丸」の文字の下にHANAMARUとローマ字で読みを書きました

降ろして森清水産で水を入れさせてもらうと「花丸」は水タンクが2つ有る右側に傾きました(左は1つ)

クルージング艇にしては軽い船で設計重量半載3.8トン 満載で4トンです
長距離航海では4.2トンくらいにはなるでしょう

今は左舷に重量物を積んで船を水平に保つように積み荷を直しています

2本のマストも修理しマストを支えるワイヤー類も全て入れ替えたので一安心です

今からさらにシェークダウンを繰り返しもっと安全な船に仕上げます


2017年03月07日

帆走写真

この写真は2015年10月 関口さんの「葉」と一緒に山口県周防大島へ行った時の写真です
「葉」に乗っていた宮沢さんが撮ってくれました

帆走写真を見せて欲しいと言う要望があったので今日の日替わり写真として載せることにしました

僕のパソコンのデスクトップ写真として使っています

外洋はほとんどセーリングですが瀬戸内では滅多によい風に恵まれることはなく
働いているので時間も取れずほとんどエンジンか機帆走かです

この写真は少しオーバーキャンバス気味の登りです
カメラ位置の角度からメインセールのガフブームがマストと重なり三角帆のように見えます

久しぶりに舵を握り(普通はオートパイロット任せ)ヨットらしい走りでした


2017年03月06日

3ヶ月ぶりの出港

3ヶ月かかった「花丸」レストアが終わり
3ヶ月ぶりに連れ合いと二人で出港しました

ほとんど風が無く曇りで寒くて花粉症の二人にはつらい一日でした

手っ取り早く広島県上蒲刈にある広島県民の浜へ行き
近くの丘に登りお弁当を食べた

エンジンは快調で2100回転で6.5ノット・巡航回転数2500回転で8ノット出ていました

水も満タンで積み荷もどんどん積んだので前よりも少し沈んでいます

メインセールもミズンセールもインナージブもジェノアジブも全てあげてみました
メインセールはガフブームもメインブームもクリューアウトの引きが足りなくて引き直し

ミズンは1ポイントリーフラインを以前と違うものを通したか長さが不足です

他にも小さいことで気がついたことがあり次々に手帳にメモをしました

燃料ゲージがエンプティーを指していたのはただの接触不良だったので直ぐに修理

細かい手直しが終われば船内積み込み品リストを作ります


2017年03月05日

デッドアイを油漬け

「花丸」マストを支えるワイヤー類を締め付けるためのデッドアイ

ヒビが入ったり割れたりしている物があり予備に一番大きいのを5つと
ミズンマスト用のを7個作った

それを食用油に浸けて上から鉛文鎮で押さえ込んで沈めておいて
ガスコンロで暖める

小さい火にして100°くらいを保ち木の中の空気の泡が抜けてくるのを待った
空気の泡が出なくなったら火を止めて一晩寝かせた

空気と油が入れ替わり随分油の面が低くなったので
充分に油が染み込んだのが解る

ヒビが入ったり割れたりしたものはできるだけ早く交換することにする


2017年03月04日

白灯油

「花丸」のクッキングストーブは登山用の灯油バーナーです

メインバーナーは武井バーナーでもう一つは高校生の時から使ってるマナスルバーナー

普通の灯油だと燃焼中やこぼれた時に酷い臭いがするので
犬猫が居る部屋でファンヒーターを点ける時専用の白灯油を再び買いました

一斗缶を「花丸」に積んでおく訳にはいかないので2リットルのペットボトルに入れ替えた

熊本の友人が震災が起きた時に支援物資でもらった水が入っていた空きペットボトルを大量に送ってくれた

日本のペットボトルは強くて優秀です
白灯油を入れたりエンジンオイルを入れたり米を入れたり予備の水を入れたりするつもりです

小分けすれば狭いスペースへ収まります
万が一ダメージを受けても全部が駄目になることを防げます

今日は昨日作ったデッドアイの欅(ケヤキ)を雨水で腐らないように油で煮込みます


2017年03月03日

木工旋盤

昨日のデッドアイ3種類ある内予備を作って居なかった一番小さい物と
フォア−ステー等に使う一番大きい物に割れている物があり
どうしても予備を持っていないと不安なので作る事にした

長く寝かせたケヤキ材の赤身部分が必要なので菅建設の菅さんにお願いして端材をもらう

家を建てる人にとっては切りっぱなしの端材だがヨットでは充分に使える大きさ

久しぶりに中二階からチェーンブロックで木工旋盤を下ろして旋盤作業

バンドソーで8角まで落としたブロックを旋盤にセットしてデッドアイを作る
木工旋盤用に買ったバイトがなまくら鉄なので何度も研ぎ直し
やっと大きいのが5個と小さいのが8個出来上がる

中間のサイズの物は沢山予備があったのでこれで大丈夫だ

今日はこのブロックに3つの穴を開け腐らないように油で煮込む作業をする


2017年03月02日

デッドアイ

朝早く「花丸」に行きました
航海灯点灯テストと清水をタンクに満たすためです

森清水産さんにお願いして水を取らせてもらいました

海の上で常に揺れておれば流れる川の水と同じで水は腐りません
整備で3ヶ月も上架していたので溜まってよどんだ池の水と同じでおかしくなりかけているでしょう

水を足して家の水道と同じ様にじゃんじゃん使い新しい水と入れ替えるつもりです
塩素を入れるのも良いそうですが普通の食卓にある酢を入れても良いと聞きます

エンジンを駆けてみる前にオイルの量を見ると少し下がっていたので
ゲージの上目盛り一杯まで入れてから駆けました

家に帰り着いたのが今さっきです

写真は昨日やったデッドアイ(何故か処女ゴマとも言います)のロープ交換です
「花丸」ではターンバックルの代わりにワイヤーの下の方に3つ穴の開いた木の塊上下にロープを通して締め付けています
これが結構なワイヤーを締め付ける力になっているのです


2017年03月01日

「花丸」海に戻る

一昨日「花丸」は無事に海に浮かべることができました
3ヶ月以上にわたってアンカレッジ・マリーナのメンテナンスヤードを占領し
皆さまにとても御世話になりました

マストを支えるリギンワイヤー全て新替から始まり
ミズンマストやスプレッダーのスプルース材腐りを修理

今までの船底塗料を全て落としインタープロテクト塗りから船底をやり直し

船体とデッキのウレタン塗り直し&ノンスリップペイント塗り直し

下の方が接着不良で割れていたスケグの修理

そして(ロバート・シェラ−神父による)12年間でおよそ2900時間使ったエンジンの開放検査 全く問題無くホッとしました

その他小さい部分の修理も入れたら週末も休まず沢山の仕事をしました

昨日はデッドアイを使ったリギン調整をしてマストをきちんと立て直す仕事をしました
今からもう少し調整してから帆走テストにかかります


 


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