日替わり写真

 

2018年05月31日

南風

5月31日    09:15 現地時
曇り  風向WSW.   
16°056N
105°599W
120°方向へ3ノットで進んでいます
残航   1779マイル

昨夜も全く風が無くなりウインドベーンで進行方向をキープできなくなったのでエンジンラン
アイドリング状態で前進クラッチを入れオートパイロットに切り替えて3、5ノット

およそ4時間の機走後今度は南からの風が吹き始める
出航していらいずっと北寄りの風だったので最初戸惑いました

夜明けには右開きのアビームで130°を保持して帆走できるようになった

夜明けと共にケンケンを左右に一本づつ流した
今日こそは釣り上げる事が出来るのか  不漁続きで余り期待できない

ピッチリンゲで和江さんと僕がクリスチャンさんの船から沢山のサヨリを釣って食べたのを思い出す
彼の船の船底掃除に餌を求めて集まったサヨリを短時間に15匹も釣ったのでした

今日の日替わり写真はその時のサヨリをさばいている漁労長です


 

2018年05月30日

Solar Shower

5月30日   08:31  現地時
曇り  風向NNW.   風力1
16°944N
106°561W
残航  1863マイル

朝からフルメインセールとレギュラージブセールの観音開き
昨夜は遂に風が無くなり方向が保てなくなったのでエンジンラン
デッドスローで7時間オートパイロットをセットして進む

エンジンを止める前にはカーボン飛ばしの為3分ほど2500回転にしてからエンジンを切る
本州一周をした時に最後になって肝心な時にエンジンが吹きあがらなくなり
電話で大阪の上田さんに相談してトボトボ沖に出 思い切りエンジンを吹かしたりスローにしたりを繰り返し
カーボンの黒いススが海面にびっしり浮かんだ事がある
エンジンはスローにした程燃費は良いがベンにカーボンが溜まる

昨日から海水で洗体を始めた(それまでは真水のみ)
Solar Showerという市販の黒いビニールバックに海水と真水を入れて太陽に当て温める

海水でもヘアーシャンプーだと泡立つので先ずはシャンプーで一人2リットルの暖かい海水で洗体
(普通の石鹸は固まって泡が立たない)
その後暖かい真水を一人1リットル使ってサッパリと塩抜きをする

今回は花丸の3つある水タンク満タンプラス1ガロン(およそ4リットル)の水キャリアを10個ほど積み込んだ

ピッチリンゲ湾に居る時には船外機を水洗いしたり魚が釣れたりしてかなりの真水を消費したが
最後のプレゼントだと言ってクリスチャンさんが40リットルの水をくれたので出航の時はヤカンや鍋まで何もかも満水だった

最初は船を軽くしようと洗濯にまで真水を使ったりしたが
ここに来て天気予報でこの先しばらく風が弱い事が分かり節水する気になった


 

2018年05月29日

ヘリコプターが来る

5月28日   09:36  現地時
17°741N
107°549W
残航   1919マイル

昨夕ヘリコプターがやってきました
2人乗りくらいの小さいヘリコプターです

車輪の代わりに大きいフロートを左右に付けてありました
3回程花丸の回りを旋回してお互いに顔がはっきり見える近さまで降りてきました

花丸の右船首ちょっと前に着水するかなと思ったのですが手を振ってメキシコ本土の方へ飛び立ちました
あっという間の出来事で写真を写す余裕がありませんでした

あんな小さいヘリコプターの航続距離を知りませんが陸から200マイルくらい離れた所でした

軍隊の迷彩色でもなく ド派手な民間機でもない あれは一体何だったのでしょう

メキシコでは釣りをするのにライセンスが必要です
まさかこんな遠くまで監視ヘリコプターが飛んでいる訳はないと思います

今朝の日替わり写真は僕が組み立てた疑似餌のケンケンです
ゴムのタコべえの上に買い物袋を短冊に切ったものをくっつけています

魚が下から青い空を見上げて一番よく目立つのが白色だそうです

ちなみに 漁師さんがブイにつけて遠くからでもブイを見つけやすくする旗は黒色です
水平線は重なる雲で水平線の辺りは白いことが多いからです
真上の雲は層が薄いから曇りの日でも空の青色が勝っています

という事で僕のトローリングは他のヨットより少し多く釣れています


 

2018年05月28日

トビウオ

5月27日     09:00現地時
晴れ  風向NNW  風力3
19°2125N.   
108°0698W
残航  1985マイル

朝のデッキ見回りでトビウオを発見した
1匹だけなら漁労長の物だなと思ったらうまい具合に2匹でした

ニュージーランドの時もそうでしたが暖かい所に来ると
飛び魚やイカがデッキに飛び込んで来るようになります

デッキの高さですから少なくとも1、5メートルくらいの高さは有ります
飛距離も長いものでは300メートルくらいは飛びます
しかも下を追っかけて来る大きな魚から逃れる為に
空中で直角に曲がって飛行したりもします

本当はもっと北米大陸寄りを走ろうと思ったのですが
プロディクトウインドの風情報では陸寄りには風があまり吹きません
それで風を求めて予定より大分沖を走ることにしました
今日も同じセールで同じタックで時々George 君と名付けたウインドベーンを調整するだけです

気温は高いのですがハードドジャーの前窓を開け
コクピットを天幕で覆った下の日陰で風に吹かれていると快適です

若い時のドジャーも天幕もない直射日光と飛沫に晒されっぱなしの航海がどんなにきついものだったか思い出します


2018年05月27日

鳥追いとサメ釣り

5月26日 現地時    09:45
晴れ    風向 SW.  風力3     
21°16、453N
108°43、669W
残航   2085M   直線で

昨日は朝からカモメの一種だろう海鳥がひっきりなしにやってきてはメインガフブームを上げるロープに止まります
止まるだけなら良いのですがデッキに落し物をするのでいけません

ガフブームのスロートハリヤードを緩めては引き緩めては引きして追い払いました
上を向いて鳥が止まる度に何百回も繰り返し手や腕が筋肉痛になりました

それともう一つ昨日はアクシデントです

1.5メートルくらいのサメが釣れました
はじめ釣り糸巻きに結んであるゴムがビューンと限界まで伸び
しめしめこれは大きいマグロが釣れたに違いないと思ったのですが  続いてラインが船の横の方に走ります

マグロはそんな引き方はしません

ゆっくりやり取りしながら取り込むと何とサメです
どうして釣り糸が切られないのだろうと思ったら丁度歯の所に釣り針がかかっています

何とかルアーを回収したくてグイグイ引っ張ると
ブツッと音がしてサメが逃げていきました
信じられない事にステンレス製2本フックの1本が切れていました

サメの歯ってそんなに強いとは思えないのですが?


2018年05月26日

洗濯

5月25日   09:15   現地時
晴れ  風向SSE   風力2
22°43 n     109°54W
残航 直線で  2166M

洗濯と釣りをしています
洗濯はネットに洗濯物を入れてヨットの後ろに引っ張ります

丈夫なネットに丈夫な口ひもと丈夫なラインが必要です
静かなのが取り柄のヨットですがこの時は結構音がします

しばらく引っ張ると洗剤も無いのに繊維の織り目の隅々まで海水が通り綺麗になります

干す前にしっかり絞ってから干すとそんなにべとつきません
海水浴などで体や衣服がベトベトするのは拭き取らないで直ぐに乾かすからです

今回は水をたくさん持っているのでよく絞った後もう一度真水でリンスするつもりです

釣りの方は出航して直ぐに鯖が釣れました
もう沿岸から遠く離れたので  フックを大きいものと交換しました
ラパーズには日本人の感覚で新鮮と言える魚は無かったので買いませんでした
早くマグロが釣れたらいいのになあと思います


2018年05月25日

最後に見るカリフォルニア半島

5月24日  13:45 現地時間   
晴れ  N 風力3
23°558N
109 °286W

残 2827マイル

昨夜はクリスチャンさんのマスト灯を見ながら帆走して
カリフォルニア半島の先端近くまで来た

いよいよメキシコともお別れです
3カ月と12日滞在して雨が降ったのはほんの1時間ほどだった

ほとんどの山は雨季に伸びた草が枯れて地肌が見えている
そこにポツンポツンとサボテンが立っている

昨日から艇速が出るとシャワシャワと泡が潰れるような音がする
多分5ミリくらいの小さいエビが作った泥の巣が壊れて流れるのだろう

クリスチャンさん曰くカナダまで走れば小さいエビはみんないなくなり
船底は綺麗になっているそうだ
僕達もエクアドルまでには綺麗になって居てほしいものだ

クリスチャンさんも見えなくなったいよいよ航海の始まりだ


2018年05月24日

出航

今朝08:55現地時間にアンカーを上げて出航しました
カナダに向けてクリスチャンさんも出航しました

彼にはクルージングに関して多くの事を学びました
入港から出港までずっとお世話になりました
お礼のしようもありません

彼のヨットは鉄で作った自作の40フィートです
Albrock と言います   
娘さんの名前と息子さんの名前を組み合わせた船名だそうです

最初は並んで走って居たのですがどんどん遠ざかります

さよならクリスチャン さよならLa Paz
さあ 気持ちを切り替えエクアドルまでの航海です

12:00から僕のわっち時間ですが急に眠くなりました
体操でもして眠気を覚まします


2018年05月23日

 


2018年05月22日

船底掃除

N24°3196
W110°3314

昨日も今日も船底掃除のため潜りました
海水温は比較的高いのですが長く潜ると体温が下がってしまい
水から上がっても中々暖まりません
和江さんは汗を流しながら団扇を使っていてもです

本当は明日にも出発出来るのですが明日は南風の予報なので明後日出帆します

いよいよクリスチャンさんともお別れです
実に色んなことでお世話になりました
はにかむ様な優しい笑い顔をする人ですが
彼は35年もセーリングをしている本物のヨットマンです
どこにそんな情熱を秘めているのだろうと思うくらい物静かな人です

彼はカナダに向けて北上し 僕はエクアドルに向け南下します

又どこかでお会いできれば良いなと思います


2018年05月21日

ピッチリンゲ湾

昨日13:30ラパーズを出航機帆走で4時間ピッチリンゲ湾に着きました
土曜日で多くのヨットやモーターボートがアンカーリングしていました

湾のほぼ中央にアンカーを打ちクリスチャンさんの到着を待つ
彼もしばらくして僕達の少し前にアンカーリング

そのまま僕達は釣りを始める
クロダイの様な形で縦に縞がある美味そうな白身の魚が釣れた
直ぐに和江さんがさばいて明日食べようと冷蔵庫にしまった

夜中強力な南風が吹き朝起きると花丸は湾の反対側の岸壁近くまで流されていた
アンカーを打った時があまりに風が弱くチェーンを20メートルほどしか出していなかったからだ(水深4メートル)
反省しきり

アンカーを上げて風上側の切り立った岩山の下まで行ってアンカーを打ち直し
アンカーチェーンは30メートル全てを出しおまけにアンカーラインも10メートルほど出した
今度は場所的に風も弱く確実に停泊できた

今日からイリジュウムで送った小さい写真とメールでマスト君にホームページを更新してもらいます

僕のイリジュウムアドレスには写真や添付書類は送らないで下さい受け取ることができません


2018年05月20日

出港届け

出港届けを出しにカスタムまでクリスチャンさんと3人で歩いて行った
炎天下長く歩いたのでだ疲れたがカスタムに着くとこの前はかかっていなかったクーラーが点いていた

出港届けの書類はスペイン語で全く解らないのでクリスチャンさんの書類を見ながら
だいたいこんな物だろうという事を書き込んでいく

何時もより長くかかったと言うクリスチャンさんだったが
まあ30分くらいで書類の提出が終わりパスポートに出国の印をもらった

その印もクリスチャンさんが言ったから押したが言わなかったら押さなかった感じだ
次の国に入る時に印があった方が解りやすいだろう

帰りも歩いて帰るが(この間はバスの便が少なく便利が悪い)あまりに疲れたので
OXXO(オクソ)というコンビニで僕たちは水 クリスチャンさんは牛乳を買って休憩

しばらく歩いて 僕たちはそのまま「花丸」に帰り
クリスチャンさんはもう少し出港の為の買い物をすると言ってシドラウイ スーパーへバスで向かった

昨夜は「花丸」でお別れパーティーをした
和江さんが時間をかけて卵巻き寿司やサラダやだし巻きや卵焼きを作り久しぶりの豪華な食事だった

今日現地時間昼過ぎにアンカーを上げ近くのピッチリンゲと言う入り江にアンカーリングします
明日は潜って一日船底掃除をして船底が綺麗になれば明後日外洋に向け出港します


2018年05月19日

マストに登る

昨日は朝の内にマストに登りマストを支えるワイヤーやセールを上げる滑車やシャックルの点検をしました

先ずはメインマストに登り次にミズンマストに登った時の写真です

海水は来た時ほどの透明度はありません
直ぐ近くの航路を浚渫船が来て毎日掘って深くしているからです

今年いっぱいかかるのではないかという話しです

ラパーズの砂埃がマストのあらゆる所に降り注いで積もっていました
全く雨が降らないのでホコリはそのままです ワイヤーの溝も砂埃だらけです

透明度1メートルくらいの海でもイルカが入ってきます
昨日は5頭くらいの群れでした

今日は今からカスタムへ出港届けを出しに行きます
日曜日に出港すると届け出て明日の朝(現地時間土曜日)ラパーズを出ます

この前菅野さんやみおさんやクリスチャンさんと泳ぎに行った入り江に一日アンカーリングして船底掃除です


2018年05月18日

La Pazの夜明け

教会の鐘が鳴りニワトリの声があちこちから聞こえ出します

明日カスタムとイミグレーションを訪ねて出港届けを出すつもりです

2月12日に入港して3ヶ月以上滞在したのですから色々な思い出があります
顔を見る度ににっこり笑ってオオラー(やあ)と声をかける人も何人もできました

今は引き潮で「花丸」の後ろになっている 写真のクリスチャンさんの船にも
何度もうかがいお茶をご馳走になり面白い話を聞きました

35年間ずっと 世界一周も含めるヨットの旅をしていると言うのですから
ヨットの話題には事欠きません

天測で自分の位置を出していた時代から自作のヨットでずっと航海をしているのですから
長距離航海の達人です
全く気負いはありませんが世界的にもそんなに沢山は居ない様な航海者です

電気・水関係・スチール船のメンテナンス・クッキング・エンジン・書類関係 あらゆる事に精通しています
何か問題が起きると彼に相談すれば何時も最良の結論を出してくれました

何時もにっこり恥ずかしそうに笑い 一緒にいると冗談ばかり言って人を笑わせてくれます

いよいよ彼ともお別れです

日本に来て下さいというと笑って 台風が怖いから行かないと言います

日本は西欧人ヨット乗りにとってやはり遠くて未知の国なのです


2018年05月17日

テンダー置き場



6月からハリケーンシーズンが始まります

暖かくなったのでカナダやアメリカから南下して居たヨット達は次々に北上して行きます

おそらく5月末まで残るのは地元の船のディンギーだけでしょう
随分ディンギー置き場が寂しくなりました

一時はびっしりディンギーが舫われ水を汲むのも順番待ちという感じでしたが
今日はもう当時の半分も居なくなりました

一日20ペソ(120円)と上がり口に書いてありますがこの3ヶ月間一回もディンギー係留費を払ったことはありません
(支払いなさいと言われて1週間分支払ったという人もいるには居ますがほとんどの人は払った風ではありません)

このラパーズマリーナのディンギー置き場は唯一チェーンもワイヤーロックもしないで安心な置き場です

水も無料・ゴミ捨ても無料でその他マリーナの小さい図書館への出入りも自由です
こんな所が日本にも有れば良いのにと思います

世界的に見てどうなんでしょう これから行く先々で沖アンカーなら安全なディンギー置き場は不可欠です
マリーナが無い所や今回の様に入りたくても一杯で入れない所ではこうした施設を見つけないといけません

世界に通じる船舶保険をSTさんに更新してもらっていますので
これからはマリーナが有り 係留料金が納得できればマリーナに入ることにします

沖アンカーも廻りに気兼ねしないで良い・蚊やハエなどが居ない・風がよく通り抜ける
等の良い面も有りますが良いアンカーとアンカー停泊の技術が必要です


2018年05月16日

朝のコクピット



今朝のコクピットを写しました

コクピットの丁度中央床にはミズンマストが立っています

その後ろに何本ものペットボトルがあります
陸にいる時と変わらずじゃんじゃん水を使うので毎日のようにペットボトルで水を持ち帰ります
食器洗いや洗体の水はマリーナの船着き場にある蛇口からペットボトルに汲んで帰ります

直接飲む水はマリーナの奥の飲用水専用蛇口から別のペットボトルに汲んで帰ります

1ガロン(およそ4リットル)のアメリカで買ったペットボトルが運びやすくて良いです
20リットルボトルでたいていのヨットは汲んで帰っていますがデッキに持ち上げるだけでも大変です

それと空き瓶・空き缶・生ゴミを毎日マリーナの隅にある大きなゴミ捨て場まで運びます

ラバーテンダーで上陸する時はこれら全てを船首に積んで上陸します

帰りはおよそ40リットルくらいの水を積んで帰ることになります

写真右上に見える2馬力新品の船外機が大活躍です


2018年05月15日



正式名は知りませんがバウスプリットを左右から船側へきつく引いているワイヤーがあります
そのワイヤーの締め付けもデッドアイとラニヤードロープです

その陰が「花丸」と書いた船名の下に斜めに写っている
メキシコのきつい太陽の下なので何時もくっきりハッキリ影ができます

船体船首部分は微妙にフォローカーブ(凹みの有るカーブ)になっているので
真っ直ぐのはずのワイヤーはゆがんだ陰になります

この陰を見る度に和江さんは絵になると言いますが絵心のない僕には解らない

「花丸」は進水以来航海中も港でもずっとフェンダーを左右にぶら下げたままです
航海中は下側を一本のロープで縛ってあるのでそのロープを引くと全部のフェンダーが横向きに上がります

格納スペースが無いので仕方がありません
大きなフェンダーは付けたいし そうすると格納スペースは無くなってこんな事になったのです

スマートなヨット乗りの間では ださい かっこわるい と評判は良くありません
それでも実利を採る大阪のヨット乗りの間でだんだんこのやり方は流行っているみたいです

海が荒れてきたらフェンダーの前後をしっかりと別のロープで縛ってシアーラインくらいの位置に固定します

万が一大きい漂流物を避けられなかった時防舷材としてそのまま役に立ちそうです
何時も擦れ止め付きの桟橋に係留している船にはこんな大きなフェンダーは必要有りませんが・・・・


2018年05月14日

ヨット犬



若い頃 ビーパルと言うアウトドア-雑誌を読んでいた

その中にカヌー犬というのが時々出て来ていたが
ここラパーズにはヨット犬が沢山居る

その中で僕が一番好きなのがこのメス犬です

僕らがここに来た時から毎日のように見かけます
飼い主はどうもラパーズに住み着いてしまったようなヨット乗りで「花丸」と同じ様に沖アンカーです

毎日テンダーで陸に連れてきてもらってはマリーナをウロウロしています

初めの内はリードを引っ張って足を広げリードを踏まないように変な歩き方で
あっちに行ったりこっちに行ったりして居ましたが
最近はリード無しで単独行動です
飼い主のことはこの犬が居て始めてあの人だと認識するくらいで僕は気にしません

この犬は愛嬌のあるシワシワの顔をしていますが全く愛想がありません
周りのことは無視してあちこち行きたい所へ行き人の呼びかけにも応じません
我が道を行くと言う態度がこの顔としっくり馴染むのです

今日はスワップミーティングという自船の不要品を持ち寄って売ったり買ったりする集まりがありました
隔週の日曜日朝09:30から隣のマリーナ入り口です

僕がこの犬好きなんだと言うとクリスチャンさんがこれはいくらかと飼い主に聞きましたが
売り物ではないと言われました

猫はまあまだ良いが犬は散歩をしないといけないので長期航海には問題だと言います


2018年05月13日

白いブーゲンビリア



歩道を占領し尽くした白いブーゲンビリア

それを避けるように歩いていた和江さんにちょっと一緒に写ってもらった

とにかく直射日光に当たると暑くてたまらないので日陰を選んで歩く
時間帯によりどちらの歩道を歩くか決まってくる

現地の人達はこんな暑い時間には出歩いていない

歩道に面した家には小さい空間(庭)がありその空間はツル植物の葉っぱなどで日覆いの屋根が出来て居る
そこに倚子を置いておばあさんやおじいさんが通りを見ている

番犬を飼っている家はたいてい犬が家の周りの柵まで出て来て吠える

家の中までみんな見通せるドアがあり裏庭まで見えるように奥のドアも開けっ放し
景気よく風が通り涼しそうだ

ラテン音楽がかかり 最初の部屋は台所兼食堂なので冷蔵庫や食卓やキッチンが見える

動かない大地の上を歩けるのももう一週間ほどだ


2018年05月12日

Windscoop



追っ手の風を受けて走る時のスピンネーカーセールのような形をした
Windscoopと言う風を取り入れる装置をバウハッチにセットしてみた

随分前に横浜のSSさんに頂きそのままになって居た

夕方が一番暑く35℃前後になる
とても耐えられない暑さなので何時もはコクピットで過ごす

昨日は風が強いので思いついてウインドスクープを取りつけてみた

アンカーを打っての振れ回し停泊なので普通ヨットは風上を向く
潮の影響もあり風上真っ正面ではなかったがそれでも大量の風が入り涼しくなった

特に僕がキャビンにいる時に座る右舷座席は寒いくらいの大風となった
何故これを早く思いつかなかったのだろう SSさんありがとうございます

他にも持っているけど使っていない便利グッズがありそうな気がする
出航前には全てを点検してみる必要がある

3ヶ月以上滞在したLa Pazも後1週間ほどで出港予定です


2018年05月11日

「花丸」の後ろに7艇



手前のアメリカ艇直ぐ後ろに小さい艇がもう一艇居て現在7艇が「花丸」の後ろにいます

「花丸」の前にはクリスチャンさんの赤い船ともう一艇前にアメリカの船が居ます

この10艇が現在マリーナ前の航路を挟んで外側にアンカーリングしています
(赤ブイと赤ブイの航路標識ブイの直ぐ外側)

写真右側には航路と平行して船外機のプロペラが着くほど浅い浅瀬が連なります

そしてその外側にももう一つ航路がありその航路を挟むように両側にアンカーリングしているヨットがあります

昨日の潮が南に向かって流れている時の写真です
少しすると潮の向きが変わり写真の船たちは全部向こうを向き「花丸」は8艇目の船になります

毎日2往復潮の向きが変わり船の向きが変わるのです
その時の風によっても左右どちらかにチェーンに回転がかかります

ラパーズに長逗留(3ヶ月以上)してアンカーチェーンのよりを戻すために
時々(最低半月に一回くらいは)アンカーを巻き上げて打ち直さないといけない事を体感しました


2018年05月10日

CHEDRAUIスーパーマーケットの看板



出航準備の買い出しで毎日のようにシドラウイスーパーマーケットへ行きます

昨日は特売日で買い物のカートが全て稼働している状態でした

アメリカもそうですが見ていると もの凄い量の買い物をしています
大型カートに満載の品物を買ってカートごと車まで運びます

カートの回収係の男性が何人も居ます

多分一週間分とかの買い物を一日でするのでしょう
日本のようにほとんどの人が手で運べるだけの買い物を毎日のようにするのとは違います

主要幹線道路沿い駐車場の入り口に新しい看板ができました

街中の建物がほとんど2階までと低いので海からも見えます
「花丸」から上陸してスーパーマーケットまでゆっくり歩いて30分ほどですが
あんなに近い距離だったのかと 看板が建って気がつきました


2018年05月09日

日が沈みました



ラパーズの町を守るように前にある半島の方に日が沈みます

その向こうにはカリフォルニア半島のサボテンしかない山が見えています

段々暑くなって日が沈んでからも蒸し暑くて直ぐにはクォーターバースに潜り込めません

特に昨日は左舷の和江さんの方のバースは夕日が当たって蒸し風呂でした

しばらく3時間ほどメインキャビンのベンチで寝っ転がって暑さが和らいでから寝に行きます

今朝は起きて直ぐに長く続いているエンジン燃料漏れを何とかしようと涼しい内に働き始めました

よく調べると燃料濾し器上にあるエアー抜きナットの奥側のナットにパッキンが入っていないようです
狭い所に指を入れてボルトを抜き取りパッキンを入れて元に戻しました
(一日二三滴の燃料漏れだったのでなかなか直す気にはなれませんでした)

これで燃料漏れが止まってくれると良いのですが・・・・

もう一つ右前の水タンク満タンにすると少し水漏れします
それには給水口にホースバンドをもう一本入れてダブルにしました
これも少し様子を見ないと直ったかどうか解りませんとりあえず今日水を満タンにしてみます


2018年05月08日

ウインドラスと船外機



写真の大昔のウインドラスと古い船外機SEAGULLが
ラパーズマリーナの中に有るコーヒーショップ入り口に展示されている

両方ともとても古いもので船外機は空冷水中排気だったと思う

一度だけ昔々40年前の航海の時に使っているのを見たことがある
その時 既に古くさい船外機だった

ウインドラスは今でも古い船に乗って使っている人も居そうだ
でも だんだん電動ウインドラスに変わってきている

昨日クリスチャンさんのアンカーを2ヶ月ぶりくらいで巻き上げると言うので手伝った

潮の満ち干が有る所で長期間アンカーを打ちっぱなしだと
船が回転してアンカーチェーンに寄りがかかっている
それを戻しながら少しずつウインドラスでアンカーチェーンを巻いていった

おそらく30回近くは巻いていたようだ
最後にアンカーが上がってくるときにクルクルクルクル回ってチェーンの寄りがほどけた


2018年05月07日

暑い日中



正午近くには日陰がほとんど無くなり
歩いて遠くに行くのはつらくなる

直射日光に当たると日本とは違いボーッとなる様な暑さです
それでも風が吹くと湿度が低いので涼しく感じます

日中は日陰にいることにします

写真は普通の家の壁に描かれた魚の絵です。
全部が魚ではありませんがカラフルで楽しい絵です

メキシコの絵には何か似通った物があると思うのですが
僕には何だかよく解りません

大昔文字を持たないインディオ達が描いた絵が背景に有るのかも知れませんね


2018年05月06日

気になるトリマラン



何時もよく歩いたりバスに乗ったりして通るメインロードから一本入った道
気になる30フィートを超えるトリマランが有る

パルピットを除き何も部品が着いていない

船体はピカピカの新品
おそらくこれ以降を自作しようと何処かの造船所で船体を買ってきたものと思われる

横に大分くたびれた牽引車に乗ったモーターボートがあるところを見ると
海の好きな人が持っているスペースではあるようだ

僕達がここに来てからは全く仕事は進んでいない

カタマランやトリマランが普通にクルージングをしているラパーズだから思いつく事だろう

マストも沖アンカーのヨットの1/3は2本マストだ
少ない人数でクルージングするには一枚一枚のセール面積は小さい方が楽だからだと思う

「花丸」の様にガフセールの船は一艇しか見たことがない
80%以上のセーリングを追っ手で走る世界一周クルーズ船はラパーズにはそんなに来ないのかも知れない


2018年05月05日

La Paz



和江さんが何か針仕事をしていると思ったら
La Pazの風景を縫っていました

町の前の半島に建っているアメリカ人が避寒に訪れるマンション
その前の綺麗で何も無い長い砂浜とマングローブの林

中央寄りの砂浜では貝殻を沢山拾いました

クリスチャンさんの「Al bloc」と僕達の「花丸」が仲良く並んで停泊しています

端切れの布でよくこんなのを作ろうと思いつくものです

クリスチャンさんにお世話になったお礼にプレゼントだそうです
その前に写真に収めました

浮かんでいる雲は何となくラパーズの壁画にあるサメに似ているようにも思えます


2018年05月04日

路上駐車



何年前に駐車したの?  と思わせるトラック
こんなのがあちこちに放置されています

酷いのは歩道にレッカー車を固定してしまい
それを重い荷物の家への運び込みに使っていたと思われる物も有ります

とうの昔にエンジンが動かなくなりそのまま歩道を塞いで居たりします

この写真のトラックはマリーナから山の方に向かって真っ直ぐの道に有ります
道を知らない僕達の良い目印になっています
このトラックを見つけたら角を曲がってマリーナの方へ歩くのです

半分以上の車は日本の車検には通らないでしょう
バンパーがない タイヤフェンダーがない等という車は当たり前に走っています
中にはナンバーを付けないで走っている車もあります

オンボロで4000CCを超える大型車が多いのはアメリカのお下がりでしょうか
アメリカではよく見かけたエコカーなんて見かけたことがありません

人々は裕福な訳ではありませんが沢山のガソリンを使って日々をエンジョイしています


2018年05月03日

「花丸」



昨日艇を離れるときに思いついて写真を写しました

後ろに舳先だけが写っている赤い船体の船がクリスチャンさんのヨットです

「花丸」の右スプレッダーに掲揚したメキシコの国旗は緑白赤の赤の部分が無くなりました
長く強い風と日光に曝したので赤い部分がちぎれてだんだん小さくなり昨日は無くなっていました

メインブームの所を覆っている黒いメッシュは農業用の寒冷シートです
これは安くて大変役に立ちます
強力な太陽からデッキを守ってくれて 風は通るし少しは涼しくなります
軽い物だから後何枚か持ってくれば良かったと思いますが1枚しかありません

毎日毎日暑い暑いと言いながら過ごします
朝のほんの3時間ほどがまともに物を考える事が出来る時間です


2018年05月02日

ハチドリの絵



商店街の壁に描かれたハチドリ

日本ではあまり見ないが北米からメキシコまでずっとハチドリを見かけます

大きいものでも6〜7センチくらいでしょうか
翼を目にも止まらない早さで動かし花の前にホバーリングしてクチバシを花に突っ込んで蜜を吸います

本当にハチの様です

カラフルでブーンという羽音とともに瞬間移動するのでなかなか写真に収まりません

綺麗な鳥なので和江さんは写真に撮ろうと何度もしましたがカメラを構えるまでに居なくなります

日本にもハチドリって居るのですかラブバードテルアキさん


2018年05月01日

船外機カバー



デコレーションされた船外機カバー
メキシコらしい面白い絵が描いてある ディンギー置き場で一番目立つ船外機です

長くメキシコにいるとあまりの暑さで船外機カバーも色あせて艶が無くなってくる
そこに絵を描いたと思われる

僕達が「花丸」テンダーのために買った2馬力2サイクル船外機は
いきなりサンブレラ(紫外線に強い布)のカバーを付けたので当分は大丈夫

船外機の半数以上は日本製です
ヤマハ・スズキ・トウハツ・ホンダ等大活躍です

クリスチャンさんに言わせると他の船外機も使ってあるのは日本の部品だと言います
あるメーカーなどは名前だけで全く全てが日本のメーカーの物だそうです

ラバーディンギーも昔はゾディアックというフランスのメーカーの物が主流でしたが
今は全くダメでお勧めは日本製だそうです

それにしても作って売るばかりでそれで遊べない日本人は情けない


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