日替わり写真

2018年08月31日

魚の臭い

8月30日 現在時  08:35
南緯  16-12-815
西経  94-31-195
走行距離  109マイル
インナージブーー2ポイントリーフメインセールーー1ポイントリーフミズンセール
進行方向  193°
スピード  5.2ノット
船内温度  19.8°
東南東の風  風力 5  曇り


昨日 丁度上手い具合に何万分の1の確率でネットに飛び込んだトビウオを食べ終えても
なお魚の生臭い匂いがする
おかしいと思い探してみるともう2匹コクピットとスターンハッチの陰にトビウオが入っていました

海の香りがする  などと言いますがあれは本当は海岸の海藻が腐ったり干からびたりした匂いなのです
海は無臭です  だから海に長くいるとにおいに非常に敏感になります

陸の方角から来るその国独特の匂いも嗅ぎわけることが出来ます
遠くにいる本船の排気ガスの臭いで水平線に現れる前に本船が来ていることに気がつきます

さて 話を魚の臭いに戻します

魚はあの魚臭さを海の中で泳いでいる時も撒き散らしているのでしょうか
もしそうだとしたら何のためでしょう
自分の居場所を敵に教えているようなものではないかとも思えます

どうして腐る前から人間にとってああも不快な匂いを持っているのでしょう
知っている方がいらっしゃればお聞きしたいものです

保存が悪いメキシコやエクアドルの魚屋さんの悪臭は日本の魚屋さんではとても考えられないものでした
それでも買う人が居るから不思議です

肉屋さんも臭いがしますが 臭っているような腐り始めた肉を売っているわけではありません

魚の強烈な臭いに関する疑問でした


 

2018年08月30日

ナイスシュート

現地時  8月29日 08:10
南緯  14-31-571
西経  93-49-510
走行距離  104マイル
インナージブーー2ポイントリーフのメインーー1ポイントリーフミズン
進行方向  192°
スピード  3.75ノット
船内温度  20.4°
東南東の風 風力5  曇り

ついに今朝05:00頃余りにヒールするのでミズンセールを1ポイントリーフしました
コクピット内でミズンセールのリーフ作業はみんな出来るのですが油断せずハーネスをしました

その後だんだん風は強まりリーフした後も大ヒールとパンチングを繰り返します
息をする風の最大風力にセール面積を合わせたつもりが早くも風力が優ったという感じです

海面も波の先が白く崩れている部分がおおくなり
波の風下面には嫌な白い泡が流れています
これ以上吹いたらもう登るのを一旦あきらめメインセールを下ろさないといけません
そうならない事を願っています

今日はトビウオについて書きます
不思議なことに何時も右舷船尾に立てて縛り付けている海の物を拾うネットにトビウオが飛び込んでいたのです
漁労長は何かバタバタ跳ねる音がしたと言いますがまさかトビウオが自分でネットに飛び込むなんて思いもしませんでした

直径40センチのネットの中によくも飛び込んだものです不思議です
ドッグハウスの上にあるドジャーの上を飛び越えないといけないのです
海面上2メートルは優にありますよくそれを飛び越えてまで小さい的に収まったと感心します

それ以外にも昨日は20センチを超えるトビウオが2匹コクピット内で見つかりました
昨夜はトビウオ デーでした


 

2018年08月29日

荒れて来た

現地時間  08:00 
南緯  12-51-798
西経  93-17-770
走行距離  101マイル
インナージブーー2ポイントリーフのメインセールーーミズンセール
209度方向へ  5.4ノット
船内温度  20.7℃
東南東の風  風力2  曇り

プロディクトウインドの予報通り風が少し南に振れ 風力も少し上がって来た

それぞれの波の風下側面に白い泡が尾を引き始めている風力4強だろう
時々息をするように強くなったり弱くなったりしていた風が弱くならなくなった

180度方向へ進みたいのだがどう頑張っても200度の方へ振れる
まあ今から南緯30度までまだまだ登りの走りが続くのだから焦らないことにする

プロディクトウインドで先の天気が読めるということは非常に安心だ
他の機能は全部無くてもいいから天気予報だけはしっかりキャッチしたいものだ
太平洋横断中はSIMカードの接触不良で天気予報が取れなかったのが残念でならない

電話 メール  自分の位置情報を知らせる そして天気予報 の4つの機能が全て使えるようになったのはメキシコのLa Pazを出てからだ
まさかSIMカードの接触不良だとは誰も考えられなかっただろう

最初からイリジュウムGO に関して多大な支援をいただいた松山市在住のロバート.シェラー神父さんには心から感謝
花丸意外にもイリジュウムを装備している海外のヨットに会いましたが半数以上のヨットは何か問題を抱えていて4機能を使いこなせている方が少ないくらいでした

確かに今は吹き始めましたがこの状態は1週間くらいしか続かず
その先は風向も好転し風力も弱くなることが分かっています
何と気が楽な航海なのでしょう

でも荒れて来ると食事の準備が大変になるので僕も漁労長を手伝います


 

2018年08月28日

小さいトビウオ

8月27日現地時  08:05
南緯  11-20-266
西経  92-32-044
走行距離  91.6マイル
インナージブーー2ポイントリーフのメインーーミズンセール
180度方向へ  4.06ノット
船内温度  21.1度  晴れ  東南東の風 風力4

登り一杯でウインドベーン任せの南進が続いています
昨夜は風が少し南に振れたようで気がつくと何度も210度で進んで居ました

本当は180度から150度の方に振れて欲しいのですが
登り一杯のセール角度だし ウインドベーンの設定も登り一杯です

風は時々息をします
1時間に一回か二回はブローが吹きます

セールはそんなに頻繁にリーフを変えられないので一番強い時の風に合わせています
インナージブーー2ポイントリーフのメインーーミズンセールです
もしこれ以上吹きあがって来たらミズンセールをワンポイントリーフします
さらにそれ以上風が強まればメインセールを下すことを考えます

今朝も西の空に虹が綺麗に見えています

今朝はコクピットコーミングの船尾部分でトビウオを見つけました
ほんの7センチほどの小さいトビウオです
小さすぎて食べることが難しい 気の毒だがそのまま海に帰しました


 

2018年08月27日

風が振れた

8月26日現地時 07:50
南緯  09-58-167
西経  91-47-043
走行距離  90.0マイル
インナージブーー1ポイントリーフメインセールーーミズンセール
184度に向かって4.33ノット
船内温度 21.3度   東南東の風  風力3

東南東の風なのですがわずかに南に振れてほとんど180度に近かった進行方向が南米大陸から遠ざかる方向に少し振れました
残念ですが仕方がありませんで

元々ガフリグなので普通の三角セールのヨットに比べて登り角度は5度から10度くらい落ちます
まだ今からも1200マイル10日以上登りの航海が続く訳です
5度の違いでも10日走ればとんでもない開きになります

登り角度が悪いと南緯35度付近から追っ手の風でチリに近づく時出発点が何日分か遠くになると言う事です
エクアドルを出てずっとワンタックの登りですが僕なりに随分登り角度には気を使います

そうそう昨日はケンケンを流して10分ほどでまたシイラが釣れました
今度は少し大きい70から80センチくらいのサイズでした
今朝の朝食でほとんど食べ終えました
当分流し釣りはお休みにします

シイラは日本では猫またぎなどと嫌われる魚ですが 死ぬと色が鮮やかな青色から黄色それから魚屋さんでは灰色に変わり見栄えが悪いからでしょうか
本当は白身の旨い魚で ハワイではマヒマヒといって高級魚です
ホイル焼きでレモンとココナッツミルクで食べれば最高です

朝日に照らされ虹が出ました 日替わり写真の絵になります


 

2018年08月26日

太陽が出た

現地時 25日 07:55
南緯  08-27-441
西経  91-26-130
走行距離  104マイル
インナージブーー2ポイントリーフのメインセールーーミズンセール
進行方向 181度  4.61ノット
船内温度  21.4度  東南東の風  晴れ 風力4

今日は朝から太陽が出ました
未だ雲も有りますが全天の半分くらいは青空です

昨日はケンケンを流して魚がヒットしたのですが取り込む前にバラしてしまったのです
ケンケンの白い買い物袋が魚に食われて大分減っています
修理してから流そうか それとも別に作ってあるのと入れ替えようかと考えています

久しぶりの太陽は嬉しいのですがコンパニオンウエーに設けたワッチベンチに座っていると太陽がもろに顔に当たり眩しい
もう少し太陽が天空に登るまでコクピットの風上側ベンチに座ることにします

丁度太陽に背を向ける事になりこれなら楽です

現在波高2メートルくらい有り白波が立ち瀬戸内海なら大荒れの状態です
外洋では逃げ込む港もなくそのまま突っ走るしかありません

右舷 太陽と反対側に綺麗な虹が見えてきました、、、、


 

2018年08月25日

ビルジ

8月24日 08:35現地時間
南緯   06-49-566
西経  90-59-066
走行距離  105マイル
インナージブーー2ポイントリーフのメインセールーーミズンセール
進行方向  186度   3.78ノット
船内温度21.5度   南東の風  風力4

トイレの床がビルジで濡れた
元々花丸は床下が浅くビルジが少しでも入るとヒールした時に側壁までビルジが駆け上がる

スポンジで汲み出すとコップ2杯分くらいだった
濡れているのは右舷トイレ側フレーム2スパンだけで後はドライだ

どこから入ったのか見当もつかない
一応舐めてみると海水だ

トイレ床側壁の物入れの中もドライ

キールからの水漏れだと一大事だ

いやまてよ   もしかするとオートビルジポンプの逆流かも知れないと思いウオーターラインより25センチほど上にあるビルジ排水スルハルのバルブを閉めた
大正解でビルジが増えるのは止まった

長時間左開きのタックで右舷に傾いてパンチングを繰り返したのでビルジ排水口が水に浸かって海水が押し込まれるような圧力がかかったのだ
理由が分かり安心したが今度何かの理由でビルジが入った時オートビルジポンプが働かないと言う事だ

まあそんなことはないだろうがこの登りの航海が終われば忘れないでスルハルコックを開こう


 

2018年08月24日

時々強風

8月23日  08:05現地時
南緯  05-02-214
西経  90-08-411
走行距離  97.0マイル
インナージブーー2ポイントリーフメインセールーーミズンセール
215度に向かって 3.79ノット
船内温度  21.7度
南東の風 風力4  曇り

パルスで弱い風と強い風が交互にやって来ます
時々雨が降ります
吹き出すと風力は4を超えて波の風下面に泡のすじができます

強風の時は大きくヒールして風上に登りますが
弱い風の時はあっという間に20度くらい風下に落ちます

最大風力にセールを合わせてメインセールは2ポイントリーフしています

今日は久々に全天の半分くらいを青空が占めました
おそらく直ぐに曇って太陽は隠れてしまうでしょう
エクアドルではずっと曇天続きだったので太陽は有り難いものだなと思います

魚釣りはしばらく休憩です
太陽が出ず電気が少なくて冷蔵庫を点けられないのと曇天で干物を作る事ができないのに大きい魚が釣れると困るからです


 

2018年08月23日

メインセールリーフ

8月22日 08:30現地時
南緯  04-24-758
西経  88-51-564
昨日からの走行距離  92マイル
インナージブーー2ポイントリーフメインーーミズンセール
211度方向に 4.59ノット
船内温度  21.5度
南東の風  風力4

朝もう少しでシアーラインが水没しそうなほどヒールして登って居る時に船首をヒットした波の飛沫がドジャー前面の取り外し窓を直撃する

とりはずし窓なので隙間がありその隙間からピューっと海水がハードドジャーの中に入ってきた
半分開いたスライドハッチの上に両肘をついて腕の上に頭を乗せてワッチをしていた僕は避けきれず頭から海水の洗礼を受けた

それがきっかけでメインセールをもう一段リーフする事を決断
早速ブーツとカッパを着てハーネスをしっかり止めてリーフにかかる

決断した後カッパに着替えて居る時からリーフの手順は頭の中で繰り返したのでスムーズにリーフする事が出来た

先ずメインシートを緩め
トッピングリフトでブームの先端を持ち上げる
メインハリヤードとガフブームハリヤードを同時に緩め2ポイントリーフのタック部分までセールを引き下げる
リーフラインでセールのアイとブームジョーを縛る
ブームエンドのブロックを通して前に来て居るもう一方のリーフラインを締める
メインハリヤードトとガフブームハリヤードを引いてセールを上げる
後は緩めたメインシートを引き込んで走り始める
長時間のリーフなのでリーフラインの穴5つを雑索でブームに縛り付けた

その後風力4強となりリーフして良かったなと思った
元の15度以下のヒール角度になり安定して切り上がって居る

リーフ解除は強風の中でリーフするより格段に易しいのは解って居るが
なかなか何時もリーフの決断がつかない


 

2018年08月22日

ケンケン

08:43現地時間
南緯03-23-560
西経87-44-183
昨日からの走行距離95.9マイル
インナージブー1ポイントリーフメインーミズンセールの3枚張り
221度方向に4.7ノット
船内温度22.2度C
南東の風 風力3 曇り

昨日昼くらいに出港以来初めて青空がのぞいた

青空が30%で残りは雲が覆っている空で花丸が青空の下に来た時に魚がヒット
ショックコードのタイヤチューブを切ったゴムがビューンと伸びた

引き上げると僕達に丁度良いサイズ 60センチほどのシイラだった
充電を70W2つのソーラーパネルだけに頼っている花丸では冷蔵庫は沖に出たら切る

電気は航海中に点けるアンカーライトと航海用の電子チャートを動かすパソコンへの給電と
イリジュウム衛星電話とその端末として使うiPhoneとiPadへの充電のみ

あまり大きい魚が釣れても困るのです
切り身にして干せば良いのですが こう曇りの日ばかり続くと日干しを作る事もままなりません

父島の中島船長に教えてもらった白い買い物のレジ袋でケンケンを作れば一番よく釣れる
と言うのは正解で 魚が下から見上げて青空の青い中を白い物が走るのですからよく目立ちます

それともう一つ中島船長に習ったのは延縄の位置を示すブイの旗竿の旗の色は黒色が一番目立つそうです
水平線近くは青空で無く雲が重なり白い雲の色の事が多い  それで白には黒が目立つのだそうです

と言うことはこんなに長く曇り空が続くエクアドルの様な所ではケンケンは黒いゴミ袋で作るのが良いのかもしれません  今度やってみます

シイラは写真を撮り損ねたのでそれを釣ったケンケンの写真を日替わり写真にします


 

2018年08月21日

漁船を引く小船

07:52現地時 
南緯02-35-780
西経86-25-069
走行距離  76.9マイル
インナージブー1ポイントリーフメインセールーミズンセール
269度方向へ4.12ノット
船内温度21.6度c 
南南東の風  風力2

朝 明るくなってしばらくして4艇の船外機漁船を引く小船に会った
ガラパコスの方向からけたたましいエンジン音を響かせてやってきた

Pueruto Luciaに居た外洋に出る漁船の内では一番小さい位の船だった
10人くらいの人が立ち上がって手を振りながら何か大声で叫んでいる
何を言って居るのか解らないがこちらも手を振る

通り過ぎて直ぐに方向を変えてエクアドル本土の方向に向かって走って行った
何時迄もディーゼルエンジンを高速回転してる音が聞こえて居た

何をしに寄って来たのか解らないがあっという間で写真を撮る暇もなかった

今日の日替わり写真はエクアドルでもらったタツノオトシゴ3匹にする
少し臭って来たのでもっと干す事にした


 

2018年08月20日

風向が西に振れた

18:08現地時
南緯  02ー20ー179
西経  85ー09ー279
走行距離89.4マイル
気温21.5度
風向  南南東の風 風力3
インナージブ  1ポイントリーフメイン  ミズンセール
236度方向に4.14ノット

プロディクトウインドの天気予報通り 沖に出ると南南東だった風が南南西に触れ始めた
これでやっと少しはチリに向かって南下する事が出来る様になる

ウインドベーンをしっかり調整して登りいっぱいの角度で進ませる

ウインドベーンの調整は ティラーとウインドベーンの力をティラーに伝えるチェーンを外しておいて
ティラーを切って船が行きたい方向を向けておきます
その時ウインドベーンの空中翼が直立する所で空中翼の角度を固定しておいて
ティラーとチェーンを繋いで固定します

風力も予報通りだと今日と明日は今のままです

だんだん洋上生活に慣れて来て居ます

ただ寒いのには参ります
これが赤道直下かどこかおかしいと思うくらい寒いです
ついに昨日は仕舞っていた冬服を出しました


 

2018年08月19日

何も居なくなる

現地時09:00
南緯    02-11-383
西経   83-39-611
昨日からの走行距離   83マイル
南南東の風  風力3  気温21.6度
251度方向へ3.7ノット

Puerto Luciaを出港してからもずっと曇りの天気が続いている
太陽を見ることは無いうっとうしい天気だ

朝夕は気温が低いのでシュリンクバックに入れてしまってあった冬用の服を取り出した

もう出港して2回目の朝 陸から200マイルくらい離れ何も居なくなった
あれほど良く見かけた漁船も 左右から現れた航路上の本船 にも会わない

ワッチは楽になった

位置情報で花丸の位置を見てくれている人達は どんどん沖に出てガラパコスへ行くつもりか?と思った人もいるに違いない
でもガラパゴスへは許可を得て居ないので行けません

南南西の風が沖に出す程に南南東に変わって南下し易くなるので沖に出して居ます
後少なくても1週間くらいは沖出しの予定です

未だ食料も水も燃料も全く心配なく  体と頭が航海用に切り替わっていないのが問題だと言うくらいの事です

今日の写真は船首に向かって今から写す物にします


 

2018年08月18日

目の前にいきなり漁船

08:30現地時間
南緯--01-37-143
西経--82-00-229
残航海距離2413マイル
船内温21.9度
南の風 風力3  天気-曇り
240度方向に  4.9ノット
セール   メインセール1ポイントリーフ-ミズン-インナージブ

昨日昼過ぎにPuerto Lucia Yacht Club の桟橋を離れ外洋に向かって走り始めました

舫ロープに花丸のロープを使っていたので回収すると短いが海藻が付いていた
スターン物入れの蓋の上で1時間くらいブラシで擦って海藻を落とした
出航早々苦しい仕事だったので遠ざかる街の景色を楽しめなかった 

南北方向に進む本船を何艇も見て夜が明けて陸から遠ざかったのでもう漁船も居ないだろうと安心していると
目の前に小さい船外機の漁船が現れた
3人乗りで網を上げている所だった

よくこんな沖まで来て漁をしているものだ
しかもこの距離で朝を迎えたと言うことは夜間航海で来たに違いない

ウインドベーンを解除してティラーを切って避けた
外洋でティラーに触るとは思わなかった


 

2018年08月17日

出港の朝

いよいよ出港の朝です

09:00に事務所へパスポートを持って来て欲しいというので行ってきました

それを持って事務所の女性が出港の書類を作りにカスタムとイミグレーションへ行くそうです

帰ってきてトイレとシャワーのカギを返しデポジットで預けていた10ドルを返してもらいました

船に帰ってからはセールカバーを外したり
船内の片付けをしたり
本当の船のための出航準備をしました

後は船と人のチリへの書類とパスポートを受け取り
水道料金を払い水道ホースを花丸に収納し電気代を払って電線を切れば出港です

出港するにはマリーナの人にバウ舫をブイから外してもらわないといけません
それらの手配が上手く行っているか ここはエクアドルです日本の様にきちんと行くとは限らないのです


 

2018年08月16日

天気予報

天気予報はイリジュウムGOのPredict Wind Offshoreと言うソフトで取ります

太平洋横断中はなかなかイリジュウムが正常に繋がらず天気予報を取ることが出来ませんでした

松山在住のロバート・シェラー神父さんのおかげでサンフランシスコ以降念願の天気予報が外洋でも入手出来る様になりました

刻々と移り変わる風向風力を動画で見る事が出来ます
iPhone・iPad・そしてMacBookにも取り込めます
天気予報が何時でも取れる航海なんて昔はとても考えられない事でした

それにしてもエクアドルからチリへというのは難しい航海です
真向かいの風と潮があります
南半球が夏になる1月2月まではこの南米南端の強力な風が弱まることはありません

昔帆船航海時代の船乗りは天気予報なしで観天望気だけで航海したのです
しかも今のヨットよりもずっと扱いにくい船だったと思います
きっと航海術は今のヨット乗りの何倍も上の物があった事と思われます

「花丸」はいよいよ明日の昼くらいにチリに向け出発します
目的地は今のところValdiviaだと決めています


2018年08月15日

市場の賑わい

買い物客より売っている人が多いのではないかと思うくらい売る人が多い

お店を構えて色々な商品を売っている店もありますが
その前の通路を挟んで三輪車の物売りが道に三輪車を駐めて大声で物を売ります
(普通の自転車の前輪とハンドルを取り外しそこに台付き二輪車を取りつけた様な三輪車です)

また肩にネットを提げてその中に商品を入れて売り歩く人も居ます
(パッションフルーツなどの果物やライム売りなどが多い)

道に座り込んで布の上に商品を並べて売っている人も居ます

子供が左腕にに皮を剥いたトウモロコシを4本か5本並べて右腕でバランスを取りながら
会う人ごとに値段を言って回って買わないかというのも良く見ます

市場全体に売り声が飛び交い活気があります
僕が長く住んだ松山市では祭りか縁日でないと物売りの声など聞いたことがありません


 

2018年08月14日

卵とハム

何時も行く市場の 卵を買うお店

このカウンターの前に3列3重くらいに人が並ぶ
並ぶと言っても順番待ちはない 先に注文した者勝ちという感じで後ろからでも次々に注文される

和江さんは辛抱強く前の人が買い物を終わって一番前になるまで待つ
一番前になっても次々に後ろの人が注文するのでなかなか順番が来ない

僕も和江さんの隣に並んで出来るだけ後ろからの侵入者が無いようにする

何時も卵が1ダース入って居た紙の卵ケースを出して12個入れてもらう
12個で1ドルだが時々値段の変動があるようで奥にいる女の人に値段を聞いている
今回は出港に備え3箱分の卵を買った

卵以外にハムソーセージがよく売れるようでそのへん中に吊り下げてある

若い男の子2人と女の子2人の従業員が居る

エクアドルの人は何故か肉そのものよりも加工してハムになった物をよく食べるようだ

メキシコほどではないにしろ小太りの人が日本よりは多い
エクアドルは身長が低い人が多いので太れば目立つのだろうか


 

2018年08月13日

お母さんと子供

もう最後だろうとホルヘさんと奥さんと子供(16歳高校生)が花丸に来た
奥さんの名前はジョコンダさんで息子はアントニー君

奥さんが作ったエビの料理を持ってきてくれた

和江さんはホルヘさんにもらった新鮮なカレイで寿司を作った

あまりに遅くまで飲んだので起きだしたのは昼近くだった

いよいよエクアドルともお別れで明日には出国手続きをする事になる
実際の出港は現地時間16日の昼くらい(日本時間17日朝02:00)になるだろう

ほんの2ヶ月ほどでしたが住めば都それなりに色々な良い思い出が出来ました


2018年08月12日

Puerto Lucia

Puerto Lucia Yacht Club受付正面入り口が左の建物
ここ2週間くらいで芝生の周りを取り除いたと思ったら観葉植物を植え込んだ

通路と芝生の接する所を30センチくらいずっと芝生を剥がしていた
どうするのかなと見ていると葉っぱがカラフルな植物を植えていた

いよいよ僕たちは今月16日現地時間にチリに向けて出発することにした
たった2ヶ月だったが綺麗で安全なPuerto Lucia Yacht Clubともお別れ

ほとんど買うものは買って積み込んだ
これで水タンク3つをを満タンにしたら吃水の赤い船底塗料が見えなくなるくらいだ

僕は今は海に出た方が気が楽になると思っているが
和江さんは陸の方が良いという

多分無寄港世界一周とかやる人は今の僕と同じ様に海上にいた方が気が楽なのだろう
僕は半々くらいが良いなと考える
知らない港に行って滞在し全く違う価値観の世界を見たいとも思う


 

2018年08月11日

Comisariato スーパー

ショッピングモールの中にある何時も行くスーパーComisariato

このスーパーマーケットにはホームセンターも洋服売り場もある

スーパーの中にも外にも沢山のATMの機械がある
僕たちは何時もスーパーのものではなく銀行のATMでドルを引き出す

とても広いスーパーだが何度も通ったのでやっとどの辺りに何があるか解る様になった

今日の買い物のメインは酢 エクアドルに来て買った事は無かったが直ぐに見つかった
真鍮のクッキングストーブを掃除するためで食べるつもりはないので安いのを買う

酢は漂白作用もあり殺菌作用もあるあまり強くなくて使いやすい

いよいよ後出港まで現地時間で7日となった
ほとんどの物は揃っている 出港直前に卵・タマネギ・ジャガイモを買ったら出港出来る


 

2018年08月10日

ローストチキン

道に機械を出してクルクル回しながら焼くローストチキンを売り物にしているお店があります

ホルヘさんの所に通じる海岸通りから一つ入った大通りには
ローストチキンを店先で焼いているレストランが集中して15軒くらいある

何故か解らないがこの通りではローストチキンが売れるのだろう

僕たちは端っこにある小さい店で時々持ち帰りのローストチキンを買った

一匹まるのままのローストチキンが14ドル
半分が7ドル50セント 1/4が3ドル75セントと看板には書いてある
何故か2回目から僕たちにはいつもチキン半分を6ドルでくれる

二人で3回くらいに分けて食べないと食べられない量だ
おまけに頼んでいない塩漬け野菜とクッキングバナナのフライも入れてくれる

お昼過ぎ 一番最初に売り切れてお客が居なくなる小さいお店だ


 

2018年08月09日

犬の集団行動

道に寝そべっている犬に近づいて写真を撮りました

そうすると普段は寝続ける犬がむっくり起き上がり吠え始めました
そしたら他の所で寝ていた犬も起き上がり吠え出しました

大きいのが2匹と小さいのが3匹ワンワン吠えながら寄ってきました

逃げたら危ないと思いそのまま普通の速度で歩いて遠ざかりました
家の中にいた犬まで吠えだし大騒ぎの犬の大合唱になりました

チンピラの集団は居ませんが犬の集団がちょっと怖かったエクアドルです

次からは寝ていても犬には近寄らないことにします

だいたいいつも同じ当たりに同じ犬が居るから近くの家の飼い犬ではあるのでしょうが
首輪もなく自由に動けるので集団になったら怖いです

全く犬が居なくて猫だけの猫屋敷のような所もあります
そこには15匹くらいの猫がいつもたむろしています


 

2018年08月08日

水タンク

家の一番高い所に水タンクを備えた家も沢山見ます

断水に備えているのかと思いますが一本柱の上にベースを作ってその上に重い水タンクを乗せたのでは不安定です
日本ほど地震が多いところでは考えられない設置方法です
屋根の上でなく庭にコンクリートの柱を立てて水タンクをその上に乗せている家もあります

飲み水は大きなボトルに入った水を買っている家が多いので
タンクの水はその他の生活用水でしょう

家の建て方も気になります
基礎の部分はどうなっているのか解りませんが
先ず鉄筋4本を立ててそれを何段かの四角く曲げた鉄筋で囲います
その外に木で枠組をして置いてセメントを練って流し込みます

そうやって出来た柱と柱の間にブロックを立てて壁にします
所々に鉄筋が入っているのかも知れませんが危ない工法です

二階三階と建て増しする為に柱の鉄筋4本は60センチから70センチ余分に上まで突きだして置いて天井を作ります
そんな危なっかしい家が今でも沢山建ちつつあります

歩いて何所にでも行くのでゆっくりとその辺りを見る事が出来ます


 

2018年08月07日

漁獲物の陸揚げ海岸

マレコン通りという 海岸線に沿った観光道の端っこが
漁船の荷揚場になって居る

外洋のうねりが入って来るので桟橋に船を着けて荷揚げと言うわけには行かない
仕方無くだろうが魚を沖の漁船から受け取りこの砂浜に船首アンカーで船尾を乗り上げて魚を降ろす専用の船が居る

例外なくどの船も船外機でヤマハかスズキの船外機を着けている
それも2サイクルエンジンでもう日本では使用できなくなっている物だ

日本やカナダやアメリカではオイルが海を汚すので法規制で全て4サイクルエンジンになった

僕が写真を撮ったこの日は潮が悪いとか 漁船は休みで漁獲物の陸揚げはほとんど無かった

いつもは魚を運搬するトラックで砂浜が埋まり
海の方も魚を陸揚げする船で埋まる

船の横から魚を入れた箱を出す人 それを肩に乗せて車までほんの20メートルくらい運ぶ人
その箱の魚を狙って急降下するうるさい鳥たちで日頃は大賑わいの海岸だ

突きだした堤防に船首着けで船外機を前進のまま堤防に取り付いているのは沖の漁船に人や物を運ぶ船だ
僕たちが通りかかって船を見ているとタクシーと同じ様に乗らないかと声をかけてくる
僕たちは乗っても沖の漁船へ行く当てもないので断る

しかしエクアドルのこの季節は曇りの日が続きます
どの写真もどの写真も曇り空の写真ばかりです
だから最高気温も26度から28度くらいです 湿度も低く快適な毎日です
日本から猛暑だ猛暑だという便りが来る度に日本の強力な暑さを思い出し
赤道直下のエクアドルがどうしてそんなに涼しいのかと不思議に思います

久しぶりに海の広場を更新しました
エクアドルのことを忘れない内に書いておきます


 

2018年08月06日

カニ

大きいワタリガニに似たカニを4杯ホルヘさんに頂きました
魚の市場にはこのカニを売っていません
なぜだか解りませんがもっと小さくて美味く無さそうなカニばかりです

それ以外にも生きの良いエビを沢山と大きなヒラメも頂きました

ヒラメの刺身は新鮮で日本で食べる刺身と同じでした
こんな新鮮な物を手に入れるのはエクアドルでは無理です
ホルヘさんの長男が漁師をしているので漁から上がって直ぐの物だと思います

メキシコは気温が高いのでもっと酷い物でしたが
ここエクアドルでも捕るには捕ってもその後の保存が全くダメです

日本の漁師さんは漁船の生けすに生かして出荷寸前まで生かしておくか
水氷に入れて0度以下で持って帰ります

メキシコやエクアドルは漁船が出航前に大量の氷を積んで出ないのですから
せっかく漁はあってももったいない話しです

いつももらいすぎで近所の船にも分けてあげます

久しぶりに海の広場を更新しました
エクアドルのことを忘れない内に書いておきます


 

2018年08月05日

新しくヨットが入港

ガラパゴス諸島へ行っていたヨットが上架する為に入ってきた

デビットさんとスーさん夫婦でアメリカのワシントン近郊の都市から来たという

入港の時に見ていたらデビットさんが舵を持っては居たが何となく頼りない感じで
奥さんのスーさんの方がずっと機敏な動きをしていた

ラダーシャフトのシール部分が悪くなりどうしても上架しないと交換できないと言うのでやってきた
もう部品も発注してこちらに送ってもらうようになって居るそうだ

本当はガラパゴス諸島からマルケサスへ行くつもりだったが
それだとソサエティー諸島のタヒチまで修理出来ないので引き返して来たと言う

綺麗に使っているが古い43フィートだあちこち問題が起きてもおかしくないだろう

しかし 入港したその日に全てのシートを外して水洗い
その後デッキもデッキブラシでゴシゴシしながら真水で洗っていた
きれい好きで余裕のカップルだった

船名はフランス語で「カギはいらない」と言う意味だという


 

2018年08月04日

ラバーテンダーを降ろす

8月16日にチリのValparaisoに向けて出港と決めました

他の部分の整備はのんびりゆっくり進めていましたが
いよいよ船底掃除です

メキシコの時もそうでしたが先ずはラバーテンダーで手の届く範囲を先にやります
その後 潜水して残りの部分を掃除します

ここPuerto Luciaでは地中から天然ガスと石油が吹き出ているので岸壁の岩には貝が着いていません
海草類もほんの少ししか伸びていません

テンダーからの掃除でも小さいフジツボが少しついたのと5ミリ程度の海草が着いていただけでした

さて今日からは少しずつ潜って掃除をすることにしましたが
エクアドルには南からの寒流が北上しており海水温は低いのです

このなまった身体でウエットスーツを着ることが出来るかどうかが問題です


 

2018年08月03日

道路を占拠

この学校は運動場が狭いせいか道路を占拠して体操の時間です
道の両側に車が入らないようにスクールゾーンの看板を立てています

何の音楽か解りませんがスピーカーで大音量 男女2人1組でダンスです
女の子も男の子もお尻振り振りの情熱的なダンスです

最後にダンサーがやるように女の子が片手を上げて反り返り男の子の腕に
男の子がそれを抱くように支えます

教える先生達も上手です
きっと小学生の時から習ってきたのでしょう

僕たちが小さい時にドキドキしたフォークダンスどころではありません
相手が変わらないで二人で調子を合わせて長い間ダンスを踊るのです

それって好きな子と当たればよいが嫌いな子とだったらこの授業は苦痛ですね
ずっと二人でくっついたり離れたり手を繋いだり僕たちが見ているかなりな時間ペア-は変わりませんでした

昨日はもっと年上の中学生も高学年か高校生くらいの男女の踊りも見ました
同じ学校の外でやはり道をふさいでやっていました
その子達を教えている男女の教師の踊りはもしかしてプロかと思うくらい上手でした


 

2018年08月02日

木工

Puerto Lucia Yacht Club には良い木工職人が居る
彼の仕事をしょっちゅう見たが たいした腕だ

「花丸」の右隣にあるヨットのチークシアーを1メートルほど入れ替え修理した
最後にウレタンクリヤーを塗ってスタンションを立てるまで見たが全く修理したとは解らない

彼の仕事場はこのダブルチャイン鉄のヨットの下
プレーナーからバンドソーからコンプレッサー全ての木工機械が揃っている

ヨットを一艇造ったことは無いだろうが全ての木工は素晴らしい仕事だった

彼以外に3人ほど研きや塗りや吹きつけをやっている若い人が居る
彼らも丁寧な仕事でおしゃべりもしないで一日中頑張る
吹きつけも別ポットに塗料が入った圧送ガンを使い綺麗な吹きつけだ

それ以外にそれぞれのモーターボートに専属の整備人が4人居る

これほど船の少ない所でこれだけの人数が食べていけるというのは凄いと思う
日本ではおそらくこれだけの船では1人も食べられない

ここに入って来る船はみんな修理が目的で入って来るのかも知れない


 

2018年08月01日

ガラパゴスへ出港

「Cool Change」と言う44フィートアメリカヨットがガラパゴスへ向かって出帆した

僕たちがPuerto Lucia Yacht Clubに到着してからずっとガラパゴス行きの許可が下りるのを待っていた
その間3回ほど明日は出港だという日が有ったが書類の不備や不足があり出港出来なかった

体中入れ墨だらけの二人のアメリカ人と一番手前はコロンビアの若者

みんなひげぼうぼうであごひげまで生やしていた

ロサンゼルスから二人の助っ人が来て5人で行く様だ

あれだけ待たされたのだから船の整備も充分やれただろう
マストに登ったり 落ち止めネットの敗れた部分を補修したり
予備アンカーの錆を落としたり今まで毎日色々なことをしているのを見た

ガラパゴスの後はチリに行くそうだ
それではチリで会おうと名刺を渡しホームページから「花丸」位置情報へ行く方法を教えて置いた

3人とも目の綺麗な若者だった



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