日替わり写真

2018年09月30日

ハーバーマスター Jorge(ホルヘ)さん

Culb de Yates Valdivia のハーバーマスターJorge(ホルヘ)さん
とても親切で何でも困った事があれば言ってくれと言いますがめったに事務所にいません

意思疎通はパソコンの翻訳ソフトでスペイン語を日本語に直したのを見せてくれます
僕が言いたいことはその反対でやりたいのですがキーボードが日本語を認識しません
仕方なく英語で打ってスペイン語に訳しホルヘさんがそれを見ます

昨日初めてマリーナ代金一ヶ月分を払いました
160000チリペソでした27000円程です
電気代も水道代もトイレもシャワーも全て含めての値段です 安い!

トイレもシャワーも今までのカナダ・アメリカ・メキシコ・エクアドル・のマリーナでどこよりも一番綺麗です

電気は花丸の直ぐ後ろまで来ておりコンセントが違うのでチリのコンセントをRaulさんに買ってきてもらいました
そして電圧が220Vなので300ワットの変圧器も買ってきてもらいました 2500円ほどです
握り拳2つ分くらいの大きさで重さもさして気にならないくらいです
今から行くアルゼンチンでもヨーロッパでも220V圏では活躍してくれるでしょう

水道はエクアドルで買ったホースの取付ネジがぴったり合いました
ホースを花丸のデッキまで引きっぱなしで外洋では考えられない贅沢な水の使い方が出来ます

昨日は大嵐の大雨大風でRaulさんにもらったホースで水タンクのホース交換をした

マリーナ代金を支払うために銀行のATMまでタクシーで行き 片道230円安い
ついでにスーパーで今までで一番沢山の買い物をして帰りました


 

2018年09月29日

Raul Zapataさん

 Raul Zapataさんは入港初日に完璧な英語で僕たちの入港書類を作るのを手伝ってくれた人

彼はたまたま船の整備でこのヨットクラブに来ていた人で
Catalina309と言う艇種のヨットを持っている
船名はBeau Gesteという30.9フィートのヨットです

まだほとんど新品でヤンマー3YM21馬力のエンジンが付いている
あちこち改造して最初500マイル北にあるロビンソンクルーソー島へいく
その後はマルケサス諸島ツアモツ諸島ソサエティ諸島を経てハワイへ行きたいと言っていた

仕事は休職中だそうです
よく解らないが100年以上続く大きな会社で世界中に支店がありあちこちに行ったそうだ
だからチリの人とは思えない英語の発音が出来るし語彙も豊富だ

ほとんどフル装備と言って良いくらい何もかも付いている船で
トイレのフォールディングタンクを切り替えでそのままストレートに排出できるようにすることと
船底塗料塗り替えとで1週間くらいこのマリーナに上架して居た

今は船も水に戻り後3日で元のマリーナに戻るという

花丸の水タンクのホースが折れて満水にすると水漏りするからホースは何所で買えるのかと聞くと
自分の船に7メートル買っていたが3メートル残ったのであげると言ってお金を受け取らない

それに入港2日目に花丸へ電気を引くために変圧器と電線とアダプターを買って来てくれたのも彼だった

背が高くハンサムで独り者だという
南太平洋へ行くとあなたのベットには沢山の女の子が飛び込んでくるよ どうすると言っておいた

彼のヨットにはダブルベットが前後2つあるが
航海中はヒールしたら一人しか眠ることが出来ないベットだ


 

2018年09月28日

夏服をシュリンクパック

今日は朝からずっと雨
一瞬雨が上がった時にマリーナを出て直ぐ右200メートルくらいの所に有る洗濯屋さんに行く

丁度シエスタタイムでカギをかけてお休み中だったがおばあさんが出て来てくれる
毛布3枚と夏服全てを昨日クリーニングに出していたのを持って帰る

今度のクリーニング屋さんは丁寧に綺麗に折りたたんで返してくれた

メキシコで手に入れたシュリンクバックに夏服を入れて空気を吸い出すことにした
掃除機がないのでゴムボートを膨らませるポンプの吸い込みの方にホースを刺して空気を吸い出す

これで湿気や虫などから服を守る
日本にもあるが僕たちが入手したのはアメリカ製で厚味もありしっかりしたビニール袋で
弁付きの空気吸い出し口もしっかりして居る

6袋出来たシュリンクバックを次に暖かい所に行くまで船首物入れにしまうことにした

雨が降るので船内で出来る仕事をこなしている

ウインドベーンの角度調整ロープの紫外線で弱くなったのを入れ替え
水中翼の力をティラーに伝えるロープがささくれ立ってきたのでブロックに当たる部分をずらす

そしてエクアドル出航前にやったトイレポンプの分解グリスアップ
これでポンピングが圧倒的に楽になりポンプが壊れることを気にしないで済む

寒いし雨は降るが今日はWi−Fiの繋がりが非常に悪いので事務所へホームページ更新に行く事にする


 

2018年09月27日

濡れた物を水洗い

船首船室でアンカーチェーンの穴から入った海水で船首に入れて居た物がずぶ濡れになった

全ての濡れ物をデッキに引っ張り出して真水で洗うことにした

先ずはアンカーチェーン30メートルとそれに続くアンカーロープ60メートルをデッキに引き出す
水をかけてチェーンを洗う 
アンカーロープの方は洗った後3つのバケツに分けて真水に沈めた

アンカーを巻き上げるウインドラスには航海用とデイクルーズ用の防水装置を作った
航海用の方はウインドラス全体をガッチリ箱で覆う
デイクルーズ用は直ぐに使える様にサンブレラ−のキャンバスで作ってある

今回はもちろん箱できっちり全体を覆う方だったが
1ヶ月近くずっと登りの行程でスプレーが絶え間なくかかり毎日少しずつチェーンを伝わって海水が入った様だ

チェーンロッカーにはバケツ一杯の海水が入っていた
もちろん周りは海水で何もかも濡れている
全て引っ張り出し使い物にならない物は捨て使えそうな物は真水洗い

写真のメインマストに揚げている旗がチリの旗です
ミズンマストに揚げている三角の旗は昨日もらったバルディビアヨットクラブの旗です


 

2018年09月26日

CYVコモド−から本

バルディビア・ヨット・クラブの最高責任者が花丸にヨットクラブについて書かれた本をくれた
このヨットクラブはチリで一番古いヨットクラブだそうだ

多分日本最初のヨットクラブの方がほんの少しだけ古いと思うが
古いヨットの写真や昔のセーラーの写真が沢山んのっている本だ

スペイン語は読めないがそれぞれのページに載っている写真は面白い

それとクラブ旗というのもくれたのでミズンマストのフラッグラインに揚げておいた

今日やっと先ほどマリーナの入港手続きの書類を書き終えた
何しろゆっくりしている所でまだ料金も全く請求してこないし払っていない

ハーバーマスターの名前はエクアドルでお世話になったホルヘさんと同じホルヘさん
どうなっているのと聞いたが良く通じなかったかまた後でと言われたような気がする

ここはチリだ焦っても仕方がない
今日は今夜19:00に取りにおいでと言われた洗濯物を取りに行く
暗くなってから寒い道を歩いて行かないといけない

毛布を4枚洗濯に出したので取りに行かないわけにはいかない


2018年09月25日

クッションを洗い電気を引く

チェーンプレートからの水漏れが止まらなくて
またもや船内クッションが濡れてしまった

日本に居る時は水漏れなど気にしたこともなかったが
カナダに渡る時北太平洋で吹かれてもの凄い水漏れを経験
何処かに穴が開いたのではないかと言うくらい水漏れした(チェーンプレートから)川のようにデッキを流れる海水を防ぐのは容易なことではない

カナダではこれでもかと言うくらい徹底的にきちんとシーカフレックスで防水
それでもカナダからサンフランシスコまでの航海も風が強くて激しい航海となり少し水漏れ

今度こそはとサンフランシスコでシーカフレックスを穿り出しもう一度防水
今度はセールのバテンを切ってしっかりと張り付け水漏れはもう無いだろうと言う自信を持って出港

サンフランシスコからメキシコはソフトな航海だったので全く水漏れを感じなかった
所がメキシコからエクアドルへの航海はハリケーンシーズンの初めて2つ出来たてハリケーンの卵に翻弄され少し水漏れ

その後の今度のエクアドルからチリへの航海はポートタックのワンタックが中風から強風まで長く続き
丁度チェーンプレートを船の中央線へ引っ張るような力が働き続けた
又もや水漏れが発生 日本からカナダの航海の様に酷くはなかったがそれぞれのチェーンプレートからコップに3杯くらいの海水が入ったのは間違いない
クッションがずぶ濡れになって寝ているクォーターバースの毛布が濡れた

今度こそ水漏れを止めるという決心でチリに入った
方法はチェーンプレートを船体外側に取りつける事
普通デッキにステーを降ろす時はチェーンプレートは船体左右方向に平たくなっている方を持って来て
バルクヘッドや強力ニーなどに取りつける
所が花丸のチェーンプレートは船の前後方向に平たい これではどうやっても水漏れを止めることは出来ない

船底塗料も塗るつもりだからその時に新しいチェーンプレートを作って船体外側に取りつける事にする

今日は良いことがあった

入港初日に花丸に来て通訳をしてくれたRaul Zapata さんと言う人が何でも応援すると言ってくれたので
変圧器を買って来てくれるようにお願いした
電線と変圧器を買って来てくれて見事に100Vが使える様になった
バッテリーへの充電とパソコンが電気の心配無しに出来る様になった Raulさんありがとう


 

2018年09月24日

Valdivia Yacht Club

現地時間 2018/09/22 15:45 Valdivia Yacht Clubに到着

パイルが立っている間に入れよと言うのでマリーナの従業員2人が乗船
狭い通路を入ってバックして花丸を無理やりパイルの隙間に押し込んだ

川に沿っているので川の流れもあり風もありとても僕と漁労長と二人だけでは出来ない仕事だった

ハーバーマスターにVHFでいくら呼びかけても出ない何処かに行っていたようだ
スペイン語だけを話すマリーナの従業員にとにかくカスタムに連絡して欲しいと言う事を伝える

どうも話しが通じたようで10分ほど待てと言われる
それから30分くらいして先ずはチリ海軍から二人来て書類を調べる
これも英語を話せないのでマリーナに船を置いて居るというヨットのオーナーのラウルさんと言う人が通訳をしてくれる
ハーバーマスターに呼びかけても出ないしマリーナに居ないようだというとそんなものだここはチリだと言われた

しばらくして暗くなったのでシャワーを浴びに行こうとすると
今度は第二警察PDIと言う所から一人の男前の若者が来て
パスポートに入国のハンを押しその他の書類を作ってくれる

そして 今朝は最終の植物検疫の若者が来てエクアドルで作った花丸の消毒証明書を写真に写し
今まで立ち寄った国の入国日と町の名前を聞く

ジャガイモ4個とニンニク1個は問題無いが持ち出すなと言ってそのままで没収されなかった
船のデッキも見て回りセールカバーも少し外して調べ植物の種や虫などが居ないかと聞いた
僕は何も居ないと答えただけだった

ゴミはプラスチックだけだというとそれはマリーナの方で処分するようにと言われた

と言うことで全ての入国手続きが終わった後マリーナの従業員がスーパーマーケットまで車で送ってくれる
そこのATMでチリのお金を100000ペソ(×0.17円)引き出し買い物をしてタクシーに乗ってマリーナに帰った

タクシーは相乗りで先に乗っていたペアが食べていた物を分けてくれたり
僕たちが何所へ行きたいのか運転手さんに言ってくれたりすごく和気藹々で気持ちが良かった

 


2018年09月23日

いよいよ今夕入港

現地時間  07:45
南緯  38-44-331
西経  74-03-152
走行距離  147 マイル   残行 30.7マイル
2ポイントリーフメイン
進行方向  110°
スピード  7.58ノット
船内温度  14.7℃
北西の風  風力五  晴れ

昨夜は酷い強風域に入った

余りに風が強く(風力7)インナージブのブームがバンバンマストを叩くので船首へ下ろしに行く
カッパとブーツを履きハーネスをしてバウに行くが山の上から落下したりググッと持ち上げられたり
久々の波乗りを経験する

夜中にメインセールがワイルドジャイブ
ブームバングを留めていたミジップのクリートに巻き付けた6重ベルトが一気に切断されていた
慌てて外に飛び出しウインドベーンを調整して花丸を本来の方向に戻し
メインシートを思い切り引き込んでからタックを返す
ドカーンと音を立てて元に戻った

長い強風が明け方には弱るというプロディクトウインドの予報は今日は外れ
今でも風力5の風が吹き  今までの風で大きくなった波が後ろから襲い掛かる
時々花丸はぐっと風上に登り大きくヒールする

そんな荒れた中での食事作りはまるで格闘技です
和江さんだけでは負けそうなので僕も加勢に入る
食事は1日2食だが荒れても腹は空くので作らないわけにはいかない
風力7で食当が出来る人はそれだけで立派なヨット乗りです

いよいよ12:00過ぎには川にさしかかり 10マイルちょっと遡ってValdiviaの町で入国手続きをします
やっとチリ  3600マイルちょっと走ったことになります 長過ぎでした


 

2018年09月22日

強風域に突入

現地時間  07-53
南緯  38-27-679
西経  76-45-940
走行距離  121 マイル   残行 172マイル
インナージブーー2ポイントリーフメイン
進行方向  139°
スピード  7.58ノット
船内温度  15.5℃
北西の風  風力五  曇り時々雨

飛ぶ様に走るとはこの事だ
物凄いローリングを繰り返しながら風下に向かって走っている

もう少しするともっと強風になる予報だ  風力6だという予報が出ている
追手の走りで良かったなと思う
これでは登りは無理だろう  アビームでも怪しいものだ

ウインドベーンのGeorge 君は文句も言わず実によく働いてくれる
放ったらかして30分に一度スライドハッチを開けて頭を出しぐるっと周りを見回すだけ
外洋でないとできない走りだ

多分明日の土曜日には入港できるだろう
昨日の内にカスタムへは入港連絡を入れておいた
その内どうせよという指示の連絡が入るだろう

2日ほど前にはチリ海軍にも領海内に入りましたと連絡した
チリでは海軍にも連絡する決まりの様だ
僕はそうはなりたくないが多くのヨット乗りが遭難してチリ海軍のお世話になっている

さあチリってどんな国だろうと興味津々


 

2018年09月21日

本格的に寒くなて来た

 

現地時間  08-04
南緯  36-53-059
西経  79-10-882
走行距離  122マイル   残行 285マイル
インナージブーー2ポイントリーフメイン
進行方向  164°
スピード  5.41ノット
船内温度  16℃
西の風  風力5  晴れ

さあいよいよ残り300マイルを切った
後2日は風が強いという天気予報だが最後の日はどうなるか分からない

真追っ手の風は観音開きでローリングが激しかったが今はクォーターリーで走っており随分楽になった

それにしてもチリまでの道のりはずっと登りでデッキがスプレーで濡れっぱなし
船首をバンバン叩くし辛い航海だった

その後風が弱まり同じ所を行ったり来たりと迷走した後の追っ手は嬉しかった

このまま順調にクォーターリーで走って欲しいと思う

明日あたりチリのカスタムに花丸が到着する予定を送らないといけない
最近のルールでヨットも例外では無い
衛星電話を持っていないヨットは2日前の連絡は無理だろう

10年ほど前にニュージーランドへ行った時も事前連絡をしつこく言われたが僕は1970年代のヨット乗りだからそのルールは知らなかったし連絡手段も持たない  と突っぱねた

今度のチリは事前連絡なしに入国した船には罰金を課すと言うのだからやるしか無いだろう
明日にはチリのカスタムに花丸のスペックと過去の入港先と乗員の健康状態を知らせるメールを入れることにする

沿岸に近づいたらしっかりワッチしないといけないと思うが兎に角外は大変寒くなって来て居る
HHの下着が役に立つ 上着は良いのが無いので重ね着

もう少しだ


 

2018年09月20日

追っ手の風は楽

現地時間  07:29
南緯  35-29-957
西経  79-53-384
走行距離  96 マイル   残行 406マイル
インナージブーー2ポイントリーフメイン
進行方向  144°
スピード  4.51ノット
船内温度  15.1℃
北西の風  風力4  曇り

昨夜から追っ手の強い風に変わるというのでミズンセールを下ろした
でも今朝になっても追っ手にしては緩やかな風でデッキに飛沫も上がらず楽に走っている

風力4もあり白波がたっている状態で追い波もある
ジブは破れてコクピットに取り込み  ミズンセールは下ろした
セールはインナーと2ポイントリーフのメインで楽々船の前方を引っ張る感じの走りだ

今から風力は6 位まで上がる予報だがこのままで問題ないだろう
今の風ならレーサー艇ならスピンネーカーを上げて10ノットを超えるスピードでかっ飛ぶだろうが
花丸は安全第一に最強と予想される風にセール面積を合わせたままだ

ウインドベーンのGeorge 君は追っ手も安定して軽妙な舵さばきだ
メインセールとインナージブセールが観音開きのまま殆ど変わらないで真風下に向かっている
人間の舵取りでは長時間は保たない 
ご飯は食べるしビールは飲むしトイレにも行く 時には文句も言う
クルーはウインドベーンに限る

いよいよ400マイルになった 今から本船と漁船が多くなるはずだ気をつけてワッチもしっかりやろう


 

2018年09月19日

意気消沈の上に強風

現地時間  07:44
南緯  34-13-453
西経  81-18-185
走行距離  123マイル   残行 503マイル
インナージブーー2ポイントリーフメインーー1ポイントリーフミズンセール
進行方向  128°
スピード  5.27ノット
船内温度  16.4℃
西の風  風力4  晴れ

昨日の夕方余りに風が吹きつのり  もう限界だなと思ったのでファーリングジブを巻こうとした
先ず船を風下いっぱいの追っ手の風にしてメインセールの風下でジブに風が入らない様にしておいてファーリングラインを引く

ところが一瞬風をはらみジブセールの上部に膨らみが出来セールを巻けない
と思ったらバタバタっとシバー(ばたつく)あっという間にシームだけでなくクロスその物が裂けた

一気にウインドベーンに舵を任せ追っ手のままでバウ(船首)に出てセールの取り込み
あーあ とがっかりしている所なのでこれ以上問題を起こさない様次々にやらないといけない仕事をこなす

コクピットに帰って全く衣服が濡れていない事に気がつく
あの波の中 真追っ手だとデッキに波は上がらない事に感心する

ライトジェノアでは大き過ぎて外洋の普通の日にはクルージングでは使えない
いつ突風が吹くか分からないからだ

その後強風がだんだん追っ手に回り激しくローリングをする中 失ったセールの事を考えている
今日の日替わり写真は破ってしまってコクピットに取り込んだジブセール

この調子だと後4日か5日で入港だ


 

2018年09月18日

イルカ

現地時間  07:4
南緯  32-18-515
西経  81-57-709
走行距離  125マイル   残行 614マイル
レギュラージブーーインナージブーー2ポイントリーフメインーー1ポイントリーフミズンセール
進行方向  190°
スピード  5.01 ノット
船内温度  18.1℃
西南西  風力4  雨

今日は久々の冷たい雨です
全天雲で覆われて 視界も500メートルそこそこしか有りません

昨日夕暮れにイルカの群れに合いました
今度のエクアドルからでは一番大きい群れで100頭を超えて居たでしょう

跳んだり跳ねたり回転したりイルカは別に芸を教えなくても勝手にやってくれます
花丸に挨拶をしている様でもあります

それと しっかり近くで見て気が付いたのですがイルカは筋肉質です
筋肉の力が入っている部分が盛り上がって見えます

だいたい船乗りの話は昔からオーバーなのが多いのですが
10年ほど前にニュージーランドへ行った時  見渡す限り海一面水平線までの大きなイルカの群れに出くわした事があります
これはヨット乗りでは無い漁労長の和江さんに聞いてみてください 事実です

クリスチャンさんに話したらそんなのは40年間の航海でも見たことがないと言っていました
花丸はよほどラッキーだった様です

この先1日くらい走ると島が2つあります
一つの島の中にロビンソンクルーソー島というのがあります  行って見たい気もします

中学校の時 本がボロボロになるまで何度も読んだロビンソンクルーソー物語です
完全にその世界にハマって  火が使えないので血の滴るようなヤギの生肉を食べたと言うので
僕も血の滴る生肉を食べさせろと母に頼み  それを聞いた父にえらく叱られたのを覚えています

そうそう 小豆島に地元の人がよく集まるロビンソンクルーソーと言う中々雰囲気の良い居酒屋があったなあ
小豆島の木村さんに連れて行ってもらいました

風が強くなりだんだんスピードが上がって来た


 

2018年09月17日

風が変わった

現地時間  08:30
南緯  30-18-605
西経  82-48-416
走行距離  52.9マイル   
レギュラージブーーインナージブーー2ポイントリーフメインーー1ポイントリーフミズンセール
進行方向  164°
スピード  6.22ノット
船内温度  18.2℃
西の風  風力4  曇り

待望の西の風がワッチ交代の24:00からそよそよと吹き始めた
和江さんのワッチなのでワッチ中に起きないで良い様に入念にウインドベーンをセット
全く呼ばれないで04:00を迎える

ワッチを交代したと言うように風力が上がってきた
風向も安定しているのでファーリングジブを展開
あっという間に6ノットを超えるクォーターリーのセーリングに入った

今までのドンドン船体を波が叩く 長くて辛いセーリングが嘘のような良い走り
花丸らしい軽やかなスピードで船艇の汚れなどものともしないで滑り始めた

船尾を見るとラダーやスケグの辺りに北太平洋を渡った時にぶら下がっていた貝の一種が沢山生えて来ている
良いスピードを保って走っているときでも  船艇塗料の上にでも  まるでアンカーでも打ち込んだように流されないでへばりついて成長する  大した根性の貝だ
接着剤の研究をしている人にじっくり取り組んでもらいたい貝の接着能力だ

今日の日替わり写真は貝が取り付いた船尾付近の写真です

気持ちの悪いブヨブヨの茶色い柱の先に小さな白い貝が付いています
まだ今は4センチ位ですが大きくなると10センチくらいになり垂れ下がります
不思議な事に停泊して新鮮な海流が来なくなると自然に落ちて小さい丸い痕跡だけが残ります
その痕跡もちょっと走ると剥げ落ちて無くなっています


 

2018年09月16日

風力微風 時々ブロー

現地時間  07:30
南緯  29-41-070
西経  83-35-457
走行距離  77.8 マイル   
インナージブーー2ポイントリーフメインーー1ポイントリーフミズンセール
進行方向  66°
スピード  3.78ノット
船内温度  17℃
東南東の風  風力1  曇り

昨日からデッドスローで24時間以上 機帆走
風力弱く行きたい方向 真っ正面からSSEの風  時々微妙にEへ振れる

セールのバタバタ音を嫌い  進行方向を保つ為に1000回転の低速回転でエンジンを回している
エンジンは快調で充電も充分出来た

そろそろエンジンを切って静かなセーリングがしたいが中々風が変わってくれない
夕方までには風向も良い方に変わり風力も安定するはずの予報だが変化するのでよく見張る必要がある

今朝一番にコーヒー牛乳を飲んだが美味かった
メキシコから積んで来ているロングライフ牛乳です
生乳よりも美味しい事がわかり大量に積み込みました

エクアドルでは色々な種類のロングライフ牛乳を大きい棚一面に積み上げていました
生乳はナイロンパックに入っていて味も薄くて美味しくなかった
エクアドルのロングライフ牛乳も飲んでみましたがメキシコの方が味が良かったのであまり買いませんでした

メキシコとエクアドルで買った美味しい果物のジュースが終わったのでこれからは牛乳を沸かして飲む事にします
だんだん寒くなって来ています


 

2018年09月15日

現地時間  07:40
南緯  29-46-195
西経  85-08-821
走行距離  49.1マイル   
インナージブーー2ポイントリーフメインーーミズンセール     デッドスローエンジン
進行方向  90°
スピード  3.26ノット
船内温度  16.5℃
南南東の風  風力4  曇り

ここ4、5日ずっと同じところを行ったり来たりしている
和江さんの提案で機帆走をする事にした

05:00くらいの真っ暗な中エンジン始動 
初めはオートパイロットだったが風向 風力が一定では無くちょっと吹かれるとすぐに警報音を出してギブアップ 慌ててリセットの繰り返し

これでは和江さんのワッチは無理
そこでオートパイロットを解除してウインドベーンの舵取りにする
これなら風向に合わせて船の角度を保ちワッチ中も舵にもウインドベーンにも触らなくて良い

風はずっと行きたい方向  真向かいから吹いている
プロディクトウインドの天気予報で北寄りに走るのと  南寄りに走るのとどちらがその後有利かを考えてコースを決めていた
ところが天気予報が半日くらいで微妙に変わってくる

今度こそ南南東の風が南南西に振れその後追っ手の風になりそうな予報だ
機帆走で無くても   東より少しでも南にコースを保てる様になるまで機帆走を続けるつもりだ

風向 風速 にムラがあるのでセール面積はその日の中間の風に合わせて小さめにしている
でないと突風が来た時に対処できない
だから微風の時には登らない
クルージングでは安全側に船の状況を保つ必要があるのでしかたのない事だ

このところずっと曇りで明け方には電圧が11.7ボルトまで落ちていた
それをまかなう為にもエンジンをかける必要があった

今二つのディープサイクルバッテリーはエンジンからの充電と太陽光発電で13.5ボルトを保っている
写真左は電流計  右の二つが電圧計です


 

2018年09月14日

天気予報を見てタック

現地時間  08:05
南緯  29-10-483
西経  84-30-912
走行距離  68.7マイル   
インナージブーー2ポイントリーフメインーーミズンセール
進行方向  204°
スピード  3.4ノット
船内温度  16.6℃
東南東の風  風力4. 曇り

天気予報を半日取らなかったら真向かいの風が南に振れる予報が変わって来ていた
仕方なく明け方06:00過ぎに意を決してタック
南方向に来た道を引き返しはじめた

風が少し弱まり進行方向が西に振れるのでミズンセールのリーフを解いてフルミズンにする

今日は寒いなと思ったら今日の船内気温は16度だった
クォーターバースの入り口カーテンを引いて人が寝ていてそんな温度だ寒いはずだ

今日は朝お湯を沸かし紅茶に蜂蜜を入れて飲もうとしたら波が来て大ヒール
ティーバックに入れようとしていた紅茶を床に落としてしまった
強烈な紅茶の香りがその辺り一面に広がった
クリスチャンさんにもらった良い紅茶だ  勿体ない

昨夜から星も見ないし今朝は一面の雲 寒そうな海だ
用心しながらチリに近づく事にする

そう言えば南下の途中にロビンソンクルーソー島と言う面白い名前の島があったなあ
ちょっとどんな島だか見て見たい気もするが島は危ないので近づけない


 

2018年09月13日

真登りの走り

現地時間  08:00
南緯  29-57-348
西経  85-24-212
走行距離  82.34マイル   
インナージブーー2ポイントリーフメインーー1ポイントリーフミズンセール
進行方向  47°
スピード  3.9ノット
船内温度  17.3℃
南南東の風  風力4. 曇り

昨夜から風向 風力共に徐々に変わり始め遂に南に進むことができなくなる
そうかと言ってタックするとValdivia から遠ざかるSSEにしか進めない

風力も増して来て夜は寒くてたまらないのでドジャーの後ろに付けている延長ソフトドジャーから天幕を下ろし コクピットの前室を作った
これは優れもので真っ直ぐ後ろに伸ばすと天上で太陽がきつい時の日避けテントにもなる

時々船内に入って日記を書いたり  天気予報をとったりするが
船内に沢山のグラブレールを取り付けておいて良かったと思う
ヒールしてどんどん叩けば捕まるところがない船では船内でも怪我をする心配がある

花丸の場合特製の握りやすいチークハンドレールを作り8ミリのボルトで止めた
少々体重が掛かってもビクともしない

そのグラブレールの上側には帽子や服などを引っ掛けておける出っ張りも付け非常に便利です

天気予報では後2日くらい後に追っ手の強風になりどんどんValdivia に近づく事が出来るでしょう


 

2018年09月12日

イカ

現地時間  07:30
南緯  30-27-582
西経  86-51-093
走行距離  82.3 マイル   残行 865マイル
インナージブーー2ポイントリーフメインーーフルミズンセール
進行方向  92°
スピード  3.92ノット
船内温度  18.1℃
南南東の風  風力2  晴れ

明方03:00風向風速が大幅に変わり漁労長に起こされる
レギュラージブセールをファーリングで巻き取りランニングバックステーを入れ替え
ウインドベーンの角度を変えてジャイブしたりタックして登らせたり色々やってみた

どうあがいてもコースは90度に保つのがやっと
Open CPNのパソコン電子海図上には花丸のおかしなジグザグの航跡が残った
皆さんが見ることが出来る花丸位置情報では1時間置きの位置報告設定なのでフラフラした動きは出なかったかも知れない

仕方ない風向きが変わるまではこのコースで行くしかない

セールの調節でヘッドライトを点けてデッキをあちこちしているときに小さいイカがデッキに上がっているのを発見
こんな小さいイカでも1メートル以上あるデッキまで飛び上がることが出来るのに関心

有り難く焼きイカにして頂くことにした
イカの味はした

ちなみに今朝の朝食は沢山の小麦粉団子と缶詰のスパム ハムが入った味の濃い味噌汁でした
大きい丼いっぱい食べて腹一杯美味かった

よく食材が乏しい中色々な料理を思い付くものだと漁労長の料理に感心します


 

2018年09月11日

風弱く朝から機走スタート

現地時間  07:10
南緯  29-49-203
西経  88-17-163
走行距離  90.2マイル   残行 942マイル
インナージブーー2ポイントリーフメインーーフルミズンセール
進行方向  125°
スピード  2.96ノット
船内温度  18.2℃
北の風  風力1  晴れ

いつもよりずっと寒い朝

風が弱くなり遂にコースを保てなくなった
グズグズしていてブロック類のガチャガチャ音やセールのバタンバタンを聞くのは頭が痛いので直ぐに機走に入る

ロバート シェラー神父さんに全解放 悪い部品交換してもらったエンジンは快調で燃料漏れも冷却水漏れもなく一発始動
1000回転のアイドリングでクラッチを入れ3ノットくらいで走り出す

残り1000マイルを切った
直線距離にしてPueruto Lucia からValdivia まで2500マイルくらいだったので随分遠回りをしたことになる
ガラパゴスの近くまで大陸から離れその後南からの風をつかみポートタックの登りで南緯30度付近までやってきた

理由は簡単 南米大陸沿岸の漁船を恐れたからだ
エクアドルに近づくときに無灯火の船外機漁船が沿岸の100マイル以上沖にいるのに何艇も出会った
15人以上の人が乗っている小さい巻き網漁船にも沢山会った

エクアドル  ペルー  チリ と長距離に渡り漁船や本線にビクビクしながら無風 微風地帯の登りの航海は考えただけでゾッとする
それに天気予報をずっと見ているとValdivia 付近からの強力な南南東の風が最後に待っている

これはとても燃料をあまり積んでいない (クリスチャンさんは無補給で大西洋を渡れるほどの燃料を積んでいると言っていた)登り性能はスループに比べて悪い 花丸のコースでは無いなと考えた上でのコース設定だった

登りばかりで叩かれて苦しかったし  今から南に出てValdivia に近づくと追っ手の強風が待っている
でもまあ花丸の得意な追っ手の風なのでセールを小さくして何とか乗り切るでしょう


 

2018年09月10日

風弱く寒い朝

現地時間  08:05
南緯  28-54-356
西経  89-37-886
走行距離  69.9マイル
レギュラージブーーインナージブーー2ポイントリーフメインーーフルミズンセール
進行方向  139°
スピード  3.67ノット
船内温度  19.2℃
北の風  風力2  曇り

昨夜はセールがバタつき寝苦しかった
風が弱いのも困りものだ

波が無ければ船も横揺れせず比較的良いのだが
波が有り微風だとどうしようもなくセールがバタつきブロック類がガチャガチャ音を立てる
そんな時はエンジンをかけようかという誘惑に駆られる

ウインドベーンを調整し ブームバングを引いて出来るだけセールの動きを小さくする

インナージブセールはセルフタッキングなのでフットにブームが付いている
そのブームがほんの少し長くてマストのビレーピンに当たる
後100ミリフットの短いセールだったら気にしなくてよかったのになあ

長く走っているとあちこち改良点が見えてくる
改良点を忘れない内に書き出すために小さいメモ帳を備えて書き出している
チェックボックスを短い文の頭に描いておいてやり終わった項目にはチェックをする
航海中に出来ることは出来るだけやっておく

クリスチャンさんがto doリストを作って停泊中も毎日何か仕事をしていたのを思い出す
やはり書き出さないと忘れるし 同じ事を堂々巡りで考えるので7つ以上項目がある時は聖徳太子では無い僕達は書き出しておくのが賢明だ
既にエクアドル出港以来大小合わせ20項目以上のリストが出来ている
チリに着いてもしばらくは忙しいだろう


 

2018年09月09日

だんだん寒くなってきた

現地時間  07:48
南緯  27-45-662
西経  91-02-003
走行距離  86.6マイル
レギュラージブーーインナージブーー2ポイントリーフメインーーフルミズンセール
進行方向  148°
スピード  3.49ノット
船内温度  19.8℃
北の風  風力2  晴れ

こちらは南緯が上がる毎に朝の冷え込みがきつくなってきました
船内のクォーターバースの中はカーテンもあり人の体温もあり20度近くを保っていますが
船内は朝04:00くらいから冷え込みそろそろ靴下が欲しくなって来ました

ポートタックが長く続いた南寄りの風が弱まり無風地帯に入ったなと思ったら
昨日の夕方から北からの追い風に変わりました

セールは今のところメインセールは2ポイントリーフしたままの4枚張りです
時々スコールを呼ぶ黒い雲が雨を伴って突風を運んでくるのでフルメインでは対処できなくなる恐れがあるからです

特に僕が寝る前にはその海域で一番強く吹くだろうと思われる風にセールを合わせて休みます
大抵は風が強くなって呼ばれても寝ぼけ眼で対応できます

今から行くValdivia は9月の朝の最低気温は4度だそうです
日本の青森県くらいの緯度の初春です
寒い所嫌いの僕達は寒さ対策を考えないといけません

ホッカイロは少々持っています
サンフランシスコの石川さんに頂いた温風ヒーターはチリの電圧が220ボルトなので使えません
思い切って家庭用のワット数の大きい温風ヒーターを買おうかなと思っています
それと最高級の真冬用寝袋も必要でしょう

航海中はしっかり着込んで寒さに耐えるしかないかな


 

2018年09月08日

風が弱い

現地時間  07:30
南緯  26-37-099
西経  92-01-415
走行距離  95.6マイル   残航  1215マイル
レギュラージブーーインナージブーー2ポイントリーフメインーーフルミズンセール
進行方向  153°
スピード  3.79ノット
船内温度  19.9℃
南南西の風  風力1  晴れ

辛うじてコースは保てるが波で船が揺られてセールがバタンバタンと嫌な音を立てる
その度にブロック類もガチャガチャどこかに当たって壊れそうな音を出す

何とか音を消そうと縛ったりデッキに当てものをしたりするがそのくらいでは収まらない

これを書いていて遂に我慢の限度諦めてエンジンをかける

デッドスローで2.6ノットそれでもバタンバタンは収まらない
しばらく様子を見る事にした

燃料も水も十分に有るが油断は禁物この無風帯を過ぎてコンスタントに追っ手の風が吹くまでは今までのペースを守ろう

食料は先ず果物や野菜が無くなった
残っているのはジャガイモと玉ねぎとニンニク
後は米と 缶詰と フリーズドライの味噌汁(KMさんから出港前に大量に頂いた)など

メキシコで大量に積み込んだフルーツジュースも残り数本
毎日1リットルパックが空になった これは日本のジュースよりどの種類も美味しくて随分安かった

これもKMさんに頂いたビタミンCと総合ビタミン剤もまだたくさん有る
 毎日 朝 外洋に出ている間は飲む事にしている


 

2018年09月07日

カツオが釣れる

現地時間  07:55
南緯  25-29-298
西経  93-16-245
走行距離  93.3マイル   残航  1315マイル
インナージブーー2ポイントリーフメインーーフルミズンセール
進行方向  126°
スピード  4.32ノット
船内温度  20.9℃
南南西の風  風力3  曇り

昨日はケンケン3回目で3匹目の魚に丸々と太ったカツオが釣れた
直ぐに頭を切り落としはらわたと一緒に海にレッコ(捨てる)
残りを3枚におろし背骨もレッコ

中骨をのけて4枚の身を取る
その内 腹側の2枚をガスボンベのトーチで炙って身の表面を締め それをカットしてタタキにする

薄切りニンニクと日本の醤油につけてペロリ
包丁がよく切れるのでカットした面が光っていて舌触りも味も最高

熱々ご飯に乗せて無理矢理全部食べてしまった
いくら美味いとはいえ2人では食べ過ぎ  こんな時にはあの人もこの人も一緒に食べる友達が乗っていたら良いのになと思う

そして今朝も背側の片身を刺身に  もう一方を味付けしてフライパンで焼いて食べた

もう当分魚は要らないと言うほど食べたので 青空が見えて釣れる条件でもケンケンは流さないことにする

写真はiPadで撮らなかったので載せることができません
2ポイントリーフしたメインセールの写真です  フルセールのミズンセールより面積が大きい


 

2018年09月06日

機走

現地時間  07:56
南緯  24-11-559
西経  94-13-190
走行距離  46.9マイル
インナージブーーフルメインーーフルミズンセール
進行方向  127°
スピード  2.77ノット
船内温度  21.5℃
北の風  風力1 曇り

昨夜20時からもうすでに12時間機走しています
その前に無風地帯に入り込み半日程セールのバタンバタンという音を聞いて堪らなくなったから機走です  オートパイロットで舵を取り手放しで走っています

Puerto Lucia の港を出る時に船の40リットル燃料タンクの口まで一杯に燃料を入れ   出港してから12時間くらい機帆走でデッドスローでエンジンを回した 

それでどのくらい燃料を使ったか調べようと燃料を予備タンクから船のタンクに入れると6リットルだった
1時間0.5リットルと言うことになる

今度も満タンにしたので次は何リットル入るか又測ります
今もデッドスローで3ノット出ています結果が楽しみです

燃料は充分有ります
花丸備え付けの燃料タンクに40リットル  予備の10リットルタンク6本と  予備の予備で空いたケロシンタンクに14リットル積んで出港しました

今まで半分の工程を走って使ったのは12リットル程です
最後の20マイル弱ある川の遡上分5ノットで4時間 10リットル分を残してまだ90リットル強使える事が分かります 燃料に関しては余裕があります

未だ超微風です
風が吹き始めるのは夕方からの予報です

天気予報が航海中に採れるなんて昔の航海からしたら夢のまた夢
位置情報と言い  それに連動した電子海図と言い現在の航海者は恵まれ過ぎですね


 

2018年09月05日

風が変わった

現地時間  07:55
南緯  23-32-714
西経  94-43-949
走行距離  67.6マイル
インナージブーー2ポイントリーフのメインーーフルミズンセール
進行方向  103°
スピード  1.2ノット
船内温度  20.5℃
南西の風  風力1 曇り

プロディクトウインドの天気予報通り日が変わると風向 風力共に不安定になった

先ず突風が吹いたのでメインセールを一気に2ポイントリーフ
その後風力が落ち風向も進みたい方向のSEから吹き出した
タックしようとするが風が弱くてタックできないのでジャイブ

ウインドベーンを登りにセットしたが風が弱くて微妙にコースをキープできない
ヘッドランプの明かりでウインドベーン空中翼の角度を調整するが微風なのと暗いので上手くいかない

その内明け方05:00くらいには風がなくなりしんしん冷えてきた

えーいままよと放ったらかしてキャビンに逃げ込んだがブロックやセールのガタガタ  バンバン言う音でじっとして居られなくなり再びハーネスを着けてバウに出てメインセールの方からセットをやり直す

朝ボーッとした頭でご飯を食べ花丸の状況をパソコンのOpen CPNから読み取り日替わり写真に載せる短文を書いています


 

2018年09月04日

久々の4枚張り

現地時間  08:00
南緯  22-40-981
西経  95-27-997
走行距離  90.2マイル
レギュラージブーーインナージブーーフルメインーーフルミズンセール
進行方向  151°
スピード  6.6ノット
船内温度  19.8℃
東北東の風  風力3  曇り

やっと風向が変わり天気予報通り風力も落ちてきた

朝ワッチを交代した04:00からセールを展開する時期と手順を考えていた
先ずヘッドライトを点けて 長時間かかってミズンセールをフルセールにした

その後ウインドベーン角度調整の赤いロープを引っ張ると風化していたのか何処かに引っかかったのか切れてしまった
それを結んで直しウインドベーンの角度を調整した
風が落ち飛沫がデッキやコクピットに上がらなくなったので作業は比較的楽だった

しばらく走ったが未だセール面積が不足していると思うので次はメインセールのリーフ解除にかかる
その頃になると薄っすらと夜も開け始め物音を聞きつけ和江さんも起きてきてメインシートの出し入れを手伝ってくれた

それが終わっても未だセール面積が不足だと思いエクアドルで捨てるつもりだったのを修理したレギュラージブを展開する

USさんにもらったものをタックワイヤーを入れてファーリング出来るように補修して使っていたがメキシコからエクアドルへの航海でハリケーンに引っかかり僕には修復不可能なほど大きく裂けていた
そのセールを花丸の隣の船を管理していたアンドレ君に言って業者に直してもらったものだ

セールメーカーが無いのでその辺のテント屋さんが取りに来て直せそうだと言うのでまあ数10回使えれば良いかと80ドルで直してもらった
案の定セール屋とは大違いのツギを当てたような直し方で長持ちしそうには無いがまあ微風なら使えないことはないだろう

半月以上のポートタックの登りでバンバン叩きどこも損傷を受けなかったのは嬉しいことです
改めて接着面の角全てにエポキシフィレットをつけた本物のウエスト工法船の強さを知った

ただ一つランニングバックステーのシャックルピンが抜けかかりシャックルがひん曲がって抜け落ちる寸前だった   危ない危ない


 

2018年09月03日

波が船体を叩かなくなった

現地時間  08:00
南緯  21-16-920
西経  96-00-723
走行距離  101マイル
インナージブーー2ポイントリーフメインーー2ポイントリーフミズンセール
進行方向  198°
スピード  3.7ノット
船内温度  20.5℃
東南東の風  風力4  曇り

昨日と違い波が船体を打たなくなって大分過ごしやすくなった

風は息をしながら少しづつ衰えているようだ
そう思ってミズンセールのリーフを解除しようとすると決まって又吹き始める
2回ほどコクピットに出て準備をしたが急ぐ旅でもなしそのままにした

太平洋横断の時にスプレーがハードドジャーの後ろから巻き込みパソコンを一台ダメにした
パソコンを回転台に乗せて回転させてコンパニオンウェイ入口のバルクヘッドに隠すようにしまって居たのにスプレーが入ってキーボードの裏側は塩だらけだった

電子機器はヨットではいずれダメになるものと諦めてはいるが
目に見える  防げる飛沫は防ごうと  使わないときはナイロン袋で覆うことにした

今度の航海   チャートとGPSを連動させて使う電子チャート用のパソコンは7台積んだ
その内の2台がもう全く動かなくなった
全部同じ機種で1キロ以下と軽いものなので部品採り用に置いてある

平穏無事の楽な航海だけなら良いが今度の様に長く続く登りではどうしても船内は塩で湿っぽくなる
今から風も収まり段々と追っ手の風になると言う天気予報に期待したい
花丸は殆ど追っ手で走ることを想定した長距離航海用のヨットなのです


 

2018年09月02日

立派な嵐

現地時間  08:10
南緯  19-37-192
西経  95-39-813
走行距離  113マイル
インナージブーー2ポイントリーフメインーー2ポイントリーフミズンセール
進行方向  190°
スピード  5.59ノット
船内温度  20.4℃
東南東の風  風力6  曇り

ワッチ交代の朝04:00くらいから強烈に吹き出した
風力も上がり6になった
船首が叩いて作ったスプレーがコクピットに達する

ハードドジャーの内に隠れていても飛沫が渦巻いて背中から襲いかかる
もう1日くらいは荒れるだろうと覚悟はしていたが余りにも荒れすぎ

トイレに干してあったカッパをなんとか着込んでミズンセールの2ポイント目のリーフにかかる

ぼんやりとした月明かりの中手探りでハリヤードを緩め2ポイント目のリーフラインを引き込む
タック部分を固定してからハリヤードをウインチで締め直す

後は膨らんで垂れたセールを雑索で縛りミズンシートを締め込んでおしまい
たったこれだけのことをするのに二十分もかかっていた

勿論ハーネスはちゃんと付けている

その後も風は吹き上がり立派な嵐になった

日替わり写真の原稿を書き終える09:00頃には少し風が落ちついてきた


 

2018年09月01日

波高

現地時間    8月31日  08:00 
南緯  17-44-216
西経  95-10-314
走行距離  99マイル
インナージブーー2ポイントリーフメインセールーー1ポイントリーフミズンセール
進行方向  214°
スピード  3.04ノット
船内温度  20.5℃
東南東の風  風力4 
天気  晴れ

昨日の夜から波風が強くなり花丸は傾いた風下の船首面で波をドーンドーンとよく叩く
スプレーが4メートルか5メートルも右舷に白く飛ぶ

船体風上面の左舷側でも波の先が船体を打つ
時には大きいスプレーがドッグハウスの天井を越えてハードドジャーのフロント窓に体当たりする
次々の飛沫なのでデッキは乾く暇が無い

風力も4強から5くらいの日が続くと波高も段々高くなる

それでも波長が長いと怖くも何とも無いがチョッピーな波長の短い波はパワーを持って船体に体当たりするので怖い

そんな怖い嫌な波が夜中じゅう続いて今朝は頭がボーッとしている
眠りが浅い様だ

それでも4時間交代の24時間ワッチは欠かさない



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