日替わり写真
2019年03月31日
現地時間 07:55
船内温度 16.8度
S41.39.253
W30.30.787
走行距離 78.5マイル
WSWの風 風力 曇り
インナージブ2ポイントリーフメイン1ポイントミズン
57度方向へ4.3ノット
今朝は珍しく水平線から昇る太陽を見る
何十日ぶりだろう
でも雲があり直ぐに隠れてしまった
身を切るように寒かった風も指先が濡れていないとそんなに寒いとは思わなくなって来た
今日は晴れで太陽も出そうだ
太陽が出たらエンジンをかけて充電を開始する
サービスバッテリーにディープサイクルバッテリーを使っているのでパルスで電圧を変えないとチャージできない
ディープサイクルバッテリー専用の充電器か又はソーラーチャージャーでないと充電できない
そこでソーラーチャージャーをつないだ上にもっと電流の大きいエンジンの発電も加えて充電している
サービスバッテリーの充電の後は忘れないようエンジンスタート専用バッテリーを単独で充電してその日の充電は全て終わった事になる
今日は船内天井の結露も殆どなく水滴が降ってくる事もない
今からは風を通して船内を乾かす事を心掛ける
ローリング40に未だ居るのに今までとは全く違う
風も柔らかで気温も上がりやっとクルージングをしている気分になってきた
魚を釣ろうかなと言うと漁労長がもう少し待ってと言うのでしばらくはケンケンを流さないことにした
2019年03月30日
現地時間 08:25
S42.48.257
W31.14.309
走行距離 128マイル
WNWの風 風力4 曇リ
インナージブ2ポイントリーフメイン1ポイントリーフミズン
40度方向へ 5.7ノット
昨夜は登りの走りで船体左舷にドカンドカンと波が当たりあまりよく眠れなかった
それでも起きたら頭を切り替えて船の仕事にかかる
先ずは昨夜トイレのベンチレーターから侵入してビルジに溜まった水をスポンジとボールを使って排水
次はトイレのポンプを分解して海用グリスをピストンとベンに塗った
普通のヨットと違い二人が毎日使うので1ヶ月に一度はグリスアップが必要です
JABSCOと言う一番オーソドックスなトイレですが毎月の手入れを怠らなければまず問題はありません
次はエンジンです
充電も大分出来たようなのでかけてみることにしました
3つあるでコンプを抜いておいてしっかりセルモーターを回した後2つの浅いでコンプをONにします
3度ほどやりました
今にもかかりそうですかかりません
曇り続きなのでもう少し晴れてソーラーパネルで充電してから又明日から明後日にでもやってみる事にしました
その前にもう一度エアー抜きをしっかりしてからですね
エンジン無事かかりました
快調に充電中です
2019年03月29日
現地時間 08:20
S44.51.101
W31.29.569
走行距離 86.4マイル
船内温度 11、2度
WNWの風風力3 曇り
インナージブ2ポイントリーフメイン1ポイントリーフミズンセール
48度方向へ 4、3ノット
昨日湯たんぽに湯を入れる話しをしたが湯たんぽをジンバルに乗せておいてジョウゴを注ぎ口に固定してヤカンから湯を入れたら上手くいきました
ジョウゴが熱で変形しないか心配だったのでやらないで長い間苦労しました
一件落着 でも湯たんぽもここ数日で必要なくなるでしょう
だいぶん外に出ても指先が痛くなくなりました
昨夜00:00位から風力が落ちて来て安心して良く眠れました
今朝は快調です
曇りで弱い風の登りです
ウインドベーンのジョージ君は登り風は勿論ですが強風の追い風から微風まで良く舵を取ってくれます
ジョージ君が無ければとてもこの航海は成り立ちません
それにしては最近面倒を見て居ません
もう少し暖かくなってコクピットが濡れて居ない時に各部に潤滑油をさそうと思います
日照不足でエンジンバッテリーの電圧が上がらず未だエンジンをかけて居ません
写真は5ヶ月間メインマスト右スプレッダーに掲揚してボロボロになったチリの旗
お世話になりました
2019年03月28日
現地時間 07:30
船内温度 10.3度
S46.14.852
W30.53.944
走行距離 96.8マイル
WSWの風 風力4 晴れ
インナージブ2ポイントリーフメイン1ポイントリーフミズン
18度方向へ6ノット
朝昼夜と食事を作る時にケロシンストーブに火をつける
食事の準備が終わったら直ぐに湯たんぽのお湯を温め直す
湯たんぽがあったおかげで何とか暖かく眠ることも出来た
湯たんぽからヤカンにぬるくなった湯を戻して温め直す訳だが
それを湯たんぽに入れなおすのが一苦労だ
僕の湯たんぽは湯口が小さいので揺れるヨットでは沢山の湯を捨ててしまうことになる
家庭でも湯たんぽは老人がするものだろうからもうすこし湯口を大きく作れば良いのにと思う
MMさんの気象予報で本日から北上する事を決断しましたので
もう数日でお世話になった湯たんぽも使わなくなるでしょう
それと毎朝チェックするパソコン位置情報電力不足でずっと立ち上げておく事が出来ない
ケープホーン以降天気が悪く太陽光発電がまともに働いた日が少なく
ずっと毎日のようにエンジンをかけて充電していました
ところがいまエンジンのスターティングバッテリーが弱くなりエンジンがかからない状態になってしまいました
しばらくソーラーパネルで充電してからセルを回してみる事にします
太陽が出れば1日でしょうが出ないと数日かかるかもしれません
まだまだ寒いローリング40の海です
2019年03月27日
現地時間 07:20
船内温度7.7度
S47.28.981
W32.30.647
走行距離 97.9マイル
SWの風 風力2
インナージブ1ポイントリーフミズンセール
75度方向に 4.5ノット
朝はサービスバッテリーの電圧が10ボルトまで下がりオープンCPNのパソコンが動いていない
エンジンをかけて充電しようとするがかからない
調べてみると燃料が来ていないようだ
チリの多島海途中のEdenと言う所で古い燃料を買わされたのがいけなかったようだ
最初から古いと分かった時点で断れば良かったのだが後の祭りだ
燃料濾し器を新しく交換
エンジンの燃料フィルターは燃料で洗いカップの底を掃除した
さあエンジンをかけるぞと思ってエアー抜きが終わったらセルモーターを回すバッテリーが弱りストップ
しばらくソーラーパネルで充電してからかける事にして今日はエンジンはお休み
風が弱くのんびり進んでいるがソーラーパネル充電の為メインセールは一時下ろしている
2019年03月26日
船内温度 6度
現地時間 07:45
S48.12.753
W34.42.796
走行距離 79.5マイル
曇り WSWの風 風力5
インナージブのみ
90度方向へ 3ノット
昨夜ひどい波と風でした
何度もコクピットに大波が打ち込みしばらく抜けないでザザザーザザザーと左右に揺れていました
荒れて来るのが分かっていたのでセールはインナージブのみでした
それに向かい風なので東に進むことができません
ゆっくり北上させて嵐が収まるのを待ちました
朝大分風が弱まってからハーネスを付け外に出て嵐の後片付けです
手が濡れると切る様に冷たくなります 冷たいを通り越して痛い感じです
何しろ瀬戸内の温暖な気候で育ったので寒さには耐えられません
今朝GPSがトラブリ電子海図上に花丸の位置が表示されなくなりました
さて困った物だと新しいGPSに交換したり色々やっているうちに自然に治りホッとしました
そういえば日本にいる時にも何回かそんなことがありました
ここは外洋なのでそんなに慌てる必要はありません
2019年03月25日
船内温度11度
現地時間 07:40
S49.12.459
W36.03.035
走行距離 68、7マイル
SSRの風 風力6
360度方向へ3ノット
インナージブのみ
写真や文章は無し
荒れて何も出来なかった
2019年03月24日
現地時間 07:30
S50.18.183
W36.31.298
船内温度 8.6度
走行距離 124マイル
SWの風 曇り 風力3
インナージブ2ポイントリーフメイン
60度方向へ 4ノット
ケープホーンを離れて10日経ちました
ほとんどずっと強風だった様に思うのですがそれにしては進んでいません
1日100マイルちょっとの計算です
風が強いとセールを下ろし 弱い時は次の強風を考えてセール面積を上げることが出来ませんでした
兎に角寒いのでデッキ作業をなるべくやりたく無いのです
一昨日見た大きい大きい流氷には驚きました
普通ではない海を走っているんだなあと寒さに納得
でも北上しないで今からもアフリカ大陸最南端の喜望峰の方向へ走ります
そうしないとここで北上したのではずっと向かい風に悩まされる事になってしまうからです
まだまだ先は長い 太平洋を渡った時と同じくらいの距離です
写真はケープホナーだと言う個人にくれたメダル2つと花丸にくれたメダルです
僕達がケープホーンのレガッタを離れて最後の日にそのままカーボベルデに向かうと知って 急遽表彰式を待たず 僕達にだけ先に授与されました
参加者全員の盛大な拍手で嬉しくなりメダルを持って笑顔で報道陣のカメラに答えました
チリの新聞やテレビに出るそうです
2019年03月23日
現地時間 07:10
S50.49.156
W39.55.335
走行距離 179マイル
曇り WSWの風 風力5
インナージブ2ポイントリーフメイン
81度方向へ 7ノット
昨夕16:15現地時間に右舷2時方向に氷山発見
流氷というにはあまりに大きかった
強風で8ノットくらいでサーフィングをくり返している時で
上手く写真に撮れない
多分10マイルくらい離れていたと思うのだが
外洋を走る本船よりずっと大きかった
白色に薄く透明感のある青色と緑色を合わせたような冷たい色だった
何度もカメラを構えたが写らない内に4時方向まで通り過ぎた
これでは写せないと思い動画で追った
流氷限界と言う破線が地図にあるがそれよりはるかに北側です
海に浮かんだ時の大きさが余りに大きかったので溶けないで限界以北に流れ出したと思われます
あれにこの速度で衝突したらタイタニックと同じ運命でしょう
それでもこの寒さには敵わず外を見張るワッチを放棄して暖かいバースに横になった
指や耳が千切れるように痛い寒さです
写真横になったフェンダーの上にチラッと見える水色のものが高さ20メートルはあるだろう氷山です
くわばら くわばら
2019年03月22日
船内温度 8度
現地時間 3月22日 (08:21)
S52.05.431
W43.59.368
昨日からの走行距離 140マイル
WSWの風 風力5 曇り
インナージブ2ポイントリーフメインにて
47度方向へ 7ノット
昨夜からずっと真追っ手の風です
夜中に風が強くなり始め朝になっても強いままです
メインセールを最小限小さくしていますがそれでもローリングが激しく
トイレのベンチレーターから入った少量の海水が床を濡らしました
以前デッキ側に有ったチェーンプレートを船体外側に取り付けたのは大正解で8箇所のチェーンプレートからの漏水は完全に止まりました
どうあがいても出航のたびにこれで大丈夫と思ったものが漏れていたのですから 早く位置を船外に変えるべきでした
ほんのコップ一杯の水でもフラットボトムの船には不愉快なものとなります
朝食の準備ができました
海水で茹でたジャガイモです
箸で潰して 塩コショウをし パルミザンチーズをかけていただきます
長期航海で最後まで保つのはジャガイモと玉ねぎだけです
大量に買ったジャガイモを消費していきます
日本人はパンで無く米が主食で良かったと思います
米は長持ちするし飽きません
2019年03月21日
現地時間 3月21日 07:40
船内温度 6度c
S52.30.159
W49.38.111
走行距離 141マイル
SSEの風 曇り 風力4
インナージブ2ポイントリーフメイン
75 度方向へ 7.6knot
昨夜はひどく吹いた
風力5だと予報ではあったので
インナージブ2ポイントリーフメインでウインドベーンに任せて眠った
ところがだんだん風力が増し
一時はひっきりなしにドッグハウス上を波が駆け抜けるようになった
ドカン ドカンと船体への体当たりもひどい
花丸はWEST工法で作ってあるのでFRP船のような歪みは無く
波が当たってもドカンと言う音と衝撃があるだけだから未だ良い
船が歪んで内装と船体が擦れてギーギー言うような音は全くしない
それでもオーバーキャンバスのセールは問題です
波の上をバンバン走っていると言う感覚はあるのですが
セールやリギン関係に問題が起きたらこの寒い中外に出て作業をするのは困難を極めるでしょう
今度からはもっと小さいセールにして風力5だという予報には6だと思って対処することにします
写真は嵐が開けて平穏な海になって写したものです
2019年03月20日
船内温度8.8度
現地時間 3月20日 (07:45)
S52.46.587
W51.33.418
走行距離 58.1マイル
SSWの風 風力3 曇り
インナージブ2ポイントリーフメインにて
62度方向へ3ノット
朝起きるとTSさんからウインディによると今から少ししたら風力5の風が吹き始めると言う予報だとメールが入っていた
少し追っ手の風なのでミズンセールを降ろした
今は強風ではなく素直な走りだがこの海域で荒れて大きなセールを上げておくことはできない
外に出て素手で細かい仕事をすると指がかじかんで痛くなった
写真はpuerto Toro と言う村に入った時のものです
世界最南端の村だそうです
人口26人 子供5人 (4人が遊んでいるのを見かけた)の漁師町
キングクラブと言う高価なカニを捕っている漁村です
彼らは天気の関係で一年のうち半年しか漁ができず
カニは全て輸出だそうです
2019年03月19日
船内温度 10度
曇り霧
現地時間 09:45
S52.42.740
W53.06.534
走行距離 131マイル
WNWの風 風力3から4
60度方向へ 5.5knot
インナージブ2ポイントリーフメイン1ポイントリーフミズンセール
写真はオープンCPN で航海をしているウィンドーズパソコン
Molly mowk のシーザー君がOpen CPNの上にパイロットチャートを重ねてくれたので過去100年の今の場所の風向 風速 嵐の回数が 月毎に解る
長距離航海には大変役に立つ
Valdivia で会いpuerto Williams でも一緒だったスイスのRene(レネエ)さんによるとここ最近では昔と大分気象が違って来ており
彼は過去20年のパイロットチャートを買ったそうだ
紙のものしかなく1冊の本が100ドル以上もするのに 紙質が悪くてページが引っ付いて剥がそうとすると破れるところもあった
それも写真に撮らせてもらった
今日も濃い霧で200メートル先は何も見えない
おまけに寒くて船内天井の結露がポタポタその辺に降り快適なクルージングとは言えない
早くこの海域を脱出したいものだ
暖かいところへ来たら先ず洗髪洗体をしよう
そして船内に風を入れて全てを乾かしたいものだ
2019年03月18日
現地時間 08:10
S53.45.024
W56.23.702
走行 55マイル
霧雨 NNWの風 風力3
インナージブ2ポイントリーフメイン1ポイントリーフミズン
75度方向へ 4.5ノット
夜は風が強くなってからセールを下ろすのは難しいし危ないから漁労長がメインセールだけでも下ろしてと言うのを聞いて下ろしていたメインセールを朝一番に上げて走り始めた
それでも2ポイントリーフのメインだ
自分でも12年前ニュージーランドへ行った時の行け行けどんどんとは違うなと思う
寒さと腰痛が出かかっているのも有るが用心深くなったと思う
40年近く前にヤニックさんにもらったフランス製1週間記録式の気圧計 記録用紙を入れ替えた
毎週月曜日には記録用紙を変え 航海日誌に記録用紙を貼り付けている
見事に一週間の天気と重なり面白い
今日も食事と寝ている以外は起きているだけの船内ワッチだ
今日明日はあまり風も強くならない様です
2019年03月17日
現地時間 17日(08:25)
S54.06.256
W58.20.006
船内温度9、5度
北北西の風 風力1
機帆走 インナージブ2ポイントリーフメイン1ポイントミズンセール
88度方向へ5ノット
霧の時は瀬戸内海ではほとんど風は吹かなかったと思うのですが
北太平洋でも南大西洋でも濃い霧がそのまま移動する様に風が吹いています
朝は風がなくて霧だけだったのでエンジンをかけてレーダーをまわして走りましたが 今は風があるのでインナージブとミズンセール2ポイントリーフで走っています
ケープホーン以降 時々大きいアホウドリを見かけます
外洋の鳥では一番大きい鳥です(羽根を伸ばすと2メートル近く有る様に思います)
綺麗な白い胴体に薄い茶色の羽根です
さっきもイルカが2頭花丸の前を泳いでいました
こんな寒い地方のイルカはさぞかし脂肪をたっぷり蓄えているのでしょうね
写真は昨日未だ晴れていた時のものです
写真では分かりませんは今の風波だけでなく遠い所の荒れた海から色々な波がきます
2019年03月16日
現地時間 15日(13:35)
船内温度 11度
S55.44.097
W60.00.381
走行距離 およそ144マイル
WNWの風 風力5
インナージブのみ
68度方向へ 5ノット
気圧計が徐々に下がってきました
天気予報通り荒れてきました
時々大きい波が体当たりしてドッグハウスの上を駆け抜けます
寒い中ハッチを開けて荒れる海を見て過ごすのは辛いので全てを閉めてワッチを船内のパソコンにしました
進行方向 スピード それと位置が分かります
写真は昨日よく晴れてインナージブと2ポイントリーフのメインで走っていた時のものです
こんなに荒れてくると食事も作れないのでクラッカーを食べたり 飴玉をしゃぶったりします
寒いので何も出来ないでひたすら眠ります
2019年03月15日
現地時間 3月15日(10:00)
船内温度 11、7度
S55.20.260
W63.42.620
走行 ケープホーンからの131マイル
北西の風
2ポイントリーフメインインナージブ
真方位70度 方向へ 5ノット
太平洋横断 ケープホーン回航 と二つの山を越えやっと大西洋に出ました
今は天気は良いが未だ油断はできません
スクリーミング50 ローリング40 と言われる南米最南端の強風域を越えて北上します
天気が急変するので2ポイントリーフしたメインセールもそのままです
昨夜下ろしてしまったミズンセールも上げていません
どこかで大風が吹いているのでしょう大きなウネリが来ます
和江さんの腰痛が完全に治るまではワッチも2時間と6時間です
夜中のワッチはとても冷え込みジャンパーを3枚重ね着しても寒かった
僕らの暖房器具 湯たんぽも船がグラグラ揺れて安定しないので沸いたお湯を湯たんぽに入れるのが大変です
それでも何とか陸を離れて海人間になりつつあります
2019年03月14日
船内温度 9度
S55.47.440
W66.09.792
ケープホーン回りのレースを離れ時計回りにケープホーンが有る島を回りました
レースは反時計回りだったので一艇一艇ホーンを鳴らしてお互いに手を振ってお別れができました
3泊同じ泊地に停泊し毎日バーベキューやチリワインや楽しい音楽で過ごしたので別れも辛かった
心機一転今はケープホーンを出来るだけ離れようと東北東へ花丸を走らせています
パイロットチャートで見るとケープホーンの周りだけ何故か嵐の日が圧倒的に多いのです
甲子園の砂 みたいにケープホーンの海水を汲んで瓶に詰め持ってかえります
重い物を積むのを極端に嫌ってきた僕ですがまあこれくらいは良しとしましょう
瀬戸内海では今日は風が吹かないと言うと本当に鏡のような水面で無風ですが
ケープホーンの今日は風が無いと言う日でも十分レースができるほどの風が吹き 波も相当高い波がありました
イルカたちの見送りを受け次は西アフリカカーボベルデと言う島国へ向かいます
2019年03月13日
船内温度10度
S55.49.30
W67.17.70
Caleta Martial
ケープホーンまで12マイルのCaleta Martin というところにアンカーリングしました
今日のレースは白波が飛ぶ風力4から5くらいの風で怖かった
最初のスタートは花丸は一番最後でした
インナージブ1ポイントリーフ メインミズンセールでスタートしましたが
どんどん風が強くなりたちまち3艇を抜き去り
インナージブ2ポイントリーフメイン1ポイントリーフミズンにした時にはどんどん3番を行っていた船に迫り遂には抜き去りました
皆んな40フィートくらいはある船だからこちらは気分が良いが抜かれた方はさぞがっかりしたでしょう
2番の船にも結構迫ったのですがこれはダメでした
ダントツ一番の船は50フィートを超える船ですから相手になりません
アンカレッジについた順にアンカーリングして休憩です
2番の船から大きな拍手と歓声をもらいました
ということで明日からレースを離れ朝06:00からケープホーンをめざします
2019年03月12日
船内温度11度
Puerto Toro
昨日のレースでは時々突風も吹いていたのでジェノアセールを張らないで
ヤンキージブとインナージブで走りました
スタートは7艇中5番手でした
どこがスタートラインかも分からずみんなと一緒に走っていたらアビームでスタート
いきなりじわじわ追い上げて2艇抜きました
その後風上に有るブイ二つを回って後は全部追っ手でした
直ぐに1艇に抜き返されました
もう一艇とは抜きつ抜かれつを繰り返しましたが
花丸の方が随分前に出た所でフィニッシュラインと違う所へ行ってしまい失格でした
最後の1艇はずっと一緒にpuerto Williams まで走って来た重たい船です
彼らはすぐに見えなくなるほど遅かったのでエンジンを使って追いついて来ました
パン食い競争レースだから何でもありです
写真一番左がチリの重たい42フィート艇
その右側に花丸
桟橋に着いている花丸の次の次はチリ海軍の軍艦です
2019年03月11日
船内温度11度
S54.54.832
W67.17.893
Puerto Williams からケープホーンを回って帰るレースに飛び入りで参加させていただきます
朝09:00舫を解きPuerto Williams を離れました
プレスのヘリが上空を飛び
新聞社が飛ばしたドローンが写真を撮る中11:00からレースが始まりました
僕はレースはよくわかっていないのでみんなの後をついていきます
海軍がサポートしており軍艦が後先を行きます
今日はPuerto Toro という港で一泊です
明日は天気が悪そうなのでそのまま大宴会になるでしょう
お祭りレースです
2019年03月10日
船内温度10度
Puerto Williams
昨夜はケープホーン周りのレガッタに出場する船が対岸の子供ヨット教室に集まり
又もや盛大なバーベキューパーティーをしました
僕も一緒に来いというので一人で行きました
州知事や市長や海軍の高官なども来て プレスも来て大きなカメラが入っていました
僕もインタビューを受けました
有名になるから是非インタビューを受けるようにと言われたので
もう十分有名だからと言ったのですがチリでは有名じゃないと切り返されました
パーティーは夜遅くまで続いていたのですが
僕は夜は弱いから送って欲しいと言って日付が変わる前に花丸に帰りました
だんだん風が強くなりフラッグラインが切れ落ちていました
早く船に帰って良かった
昨夜はあまり寒く無かったのでスライドハッチを開けて寝たら結露はずいぶん少なかった
コクピットフルオーニングが有るからそんな事もできる
2019年03月09日
Puerto Williams
船内温度 8度
たまらなく寒い朝でした
船内が結露でビショビショ
溜まったツユが天井からあちこちに落ちる音がします
木造船でコレですから鉄やアルミやFRPで出来た船はもっと酷いでしょう
最近の船は断熱材を使って結露対策をした船もあります
バルディビアではラウルさんが除湿機を貸してくれて居たので助かりましたがここは電気も引いていないしそんな物は使えません
昼前10:00くらいから出航する為の手続きをしました
先づ海軍のポートキャプテンオフィスで腹が立つほど私用を挟んであっという間に終わる仕事が1時間近くかかりました
その後言われた通りイミグレーションオフィスへ行くと14:30まで休みだからその時間に来てと言われオフィスを閉められました
仕方がないので一度船に帰り出直しです
15:00だったフランス艇の訪問を早めてもらいJacques とSophie さんとしばらくお話をしてからまたイミグレーションへ出直しました
その後第二の警察へ行って別の出国手続きをし
全てに班を押してもたった書類をもう一度海軍の港長の所へ持って行きました
疲れ果てた出航手続きでした
2019年03月08日
船内温度9度
Puerto Williams
ヨットクラブの正式名はClub de Yates Micalvi と言います
クラブハウスになっている座礁させてある船の古い名前がMicalvi です
その船の操舵室が明るいし下の薪ストーブの煙突が通っているので暖かいしそこでValdivia で知り合った船の小パーティーをする事になりました
企画したのはBabel というフランス艇のJacques とSophie です
スイス艇ATA ATA のReneとアメリカ艇Solace からSteve がさんか
そして日本のHANAMARUから僕達2人です
和江さんが巻き寿司とだし巻き卵を作り持って行ったのでみんな大喜びでした
あっという間に無くなりました
フランス艇のSophie が美味しい野菜スープとここでは珍しいフランスパンを買って来てワインを何本も開けて無事の再会を祝いました
今日は一日冷たいみぞれが降りあっという間に近くの山は真っ白になりました
2019年03月07日
船内温度 8度
Puelto Williams
ここのヨットクラブはてっきり無料かと思って居ましたが
有料だそうです
集金の人に会いました
出る時に払うのだそうです
でもチリのペソを持っていてもどうしようもないので少し早目に出航の日を決めて払う事にします
腰痛が出かかっているので隣の船のキャプテンに買い物に車で連れて行ってもらいました
その帰りに対岸アルゼンチンのTierra Del Fuego を写真に撮るのに一番良いスポットだと言うところに行きました
その時に撮った写真です
大きいまま送れないのが残念です
10日は天気が悪そうな予報に変わったので
11日か12日に出航する事になりそうです
2019年03月06日
船内温度11度
Puelto Williams
僕達がプエルト ウイリアムズに着いた頃は外気温は1度〜2度で雪が降り周りの山は真っ白でしたが
最近はなぜか外気温が日中10度を超える時もあり近くの山の雪が溶けてきました
写真は花丸のメインマストと近くの雪が溶けた山です
Purodict Wind Offshore で天気予報を見ていると
現地時間10日くらいから4日ほどケープホーンの辺り あまり荒れない天気が続く様なので いよいよ出航かと思っています
多島海を南下して来た頃の寒くて 時々大荒れだった頃の天気と比べると
ここPuelto Williams の天気はまるで天国です
Valdivia で知り合いになったヨットが3艇もいるし
隣に抱き合わせているチリのガフケッチの人達も親切です
それでも天気が良くなれば出航しないといけません
次は風の都合で一気にアフリカ最西端の島国CapeVerde(カーボベルデ)へ行こうと思っています
2019年03月05日
Pueruto Williams
船内温度15度
無風で暖かい1日
毎日毎日一つか二つづつチェックが入っていたto do チェックリストが後3つになった
雨も降らず暖かい1日で次から次へと仕事が片付きました
出航の為の買い物もたくさん買ったので店の若者が車で送ってくれました
丁度腰痛が出かかっていたので非常に有り難かった
先日買った卵は古かった様でキミが変な色に変わった部分があり一つづつ割って器に入れて確認しながら使う
今日は25個入りのケースを二つも買ったのでもし古いものなら最悪の結果だと言うことになる
写真は昨日訪ねたフランス艇のSophieさんと和江さん
和江さんが酷い腰痛だと知ってアロマオイルをあげるからと言ってくれ もらいに行った
彼女のお爺さんがフランスで1920年くらいにアロマオイルを作り始めたそうで 今でも日本の大手薬品会社3社と取引があるそうです
日本に何度も行ったことがあるそうで 僕の事を とみおさん と呼びます
2019年03月04日
船内温度7度
昨夜はMolly mowk のJillとNickの娘Schinas とその婿Geanを夕食に誘って沢山ヨットの話をした
Geanはイタリア系ブラジル人でエンジニアです
ほんの1ヶ月前に赤い33フィートケッチを買った所だそうです
チリ最南端フェゴ島まできて座礁し放置されていた鉄船です
鉄の船だから左舷船腹がガタガタになっても大破しなかったのです
船内あらゆる所が砂だらけで 勿論エンジンも錆びて全くダメだったそうです
今彼らはそんな船をメンテナンス中です
結露で船内びしょ濡れで暖房設備も無く大変な生活だと言うことです
一応走れる様になったらブラジルに回航して本気で修理するつもりだと言います
赤ちゃんの時からヨットで育ったSchinas だから彼の夢について行けるのだと思います
Molly mowk がケープホーンの近くまで来て2度真っ逆さまになってマストを失った時行方不明の赤ちゃんをビルジだまりからNickが拾い上げたのが彼女だそうです
イギリスにはとんでもないヨット乗りがいたものです
2019年03月03日
Puerto Williams
室内温度14度
曇りで無風の変な朝です
昨夜は対岸の子供ヨットクラブ主催のバーベキューパーティーでした
昼前くらいに案内書がそれぞれの艇に配られ参加する様に言われました
買い物に行きバーベキュー用の肉とパンとワインを買ってきて持ち込みました
ここpuerto Williams に居る全てのヨットの人が招かれた様で30人以上の人が集まりました
盛大なパーティーでした
主催者は僕達だけにヨット教室の旗とネックウオーマー二つをくれました
日本人は珍しいのか色々な船の人から次から次へと話しかけられました
パーティーの途中で今度の8、9、10日ヨットクラブ主催で5艇のチリのヨットがホーン岬へ行くという発表がありました
そこで僕は素直に「その日の天気は良いのか?」
と聞くと シンとしていた会場が大爆笑に包まれました
僕は別に上げ足を取るつもりはなくて本当にその日の天気を心配したのでした
どの艇も天気予報には敏感でいつケープホーンを目指すのか真剣に考えています
ワインを飲んで ヨットの話 クルージングの話 色々な人と情報交換して楽しいパーティーは24:00過ぎまで続きました
写真は子供ヨットクラブの立派な建物です
内部も子供ヨットにこんなにお金をかけるのかと言うくらい素晴らしい設備でした
2019年03月02日
船内温度 8度
Puelto Williams
7日目
Valdivia からPuerto Williams までの航海期間を含めても初めてと思われる良い天気でした
チェックリストの仕事がずいぶん片付きました
一番気になっていたレーダーアンテナのチェックも出来ました
ミズンマストのスプレッダーに取り付けているレーダーアンテナまでボースンチェアーと1/4テークルロープを使い一人で登ります
和江さんは腰痛で今は手伝うことができません
ミズンマストに登ってアンテナカバーを外して一度下に降りレーダーのスイッチを入れて3艇隣の船に行ってアンテナが回っているか目で確認です
どこも悪い所は見当たらずちゃんと回っていました
そして周りの建物やヨット達がスクリーンに映し出されます
では今度の航海でちょっとだけ外洋に出た時船が目視できる所に居るのにレーダーに映らなかったのはどうしてなのでしょう
レンジの選択が悪かったのかも知れません
以前アンテナを回転させる為のゴムベルトが何度も何度も外れた事があるので今回もそれかと思ったのでした
でも問題なくてひと安心です
2019年03月01日
3月01日 スモールスーパーで洗濯
船内温度10、8度
Puerto Williams
珍しく今日と明日は風が弱いという天気予報なので早起きしてチェックリストの仕事を片っ端から片付けるつもりだったが
風は極弱い西風だが朝から冷たい雨が降る
諦めてクリーニング屋さんに手では洗濯しにくい大物を洗濯しに行く事にした
町の一番外れまで歩いて行ってドアをノックしたが応答がない
ドアに張り紙がしてありどうも8日まで休むらしい事が分かった
仕方がないので帰りのミニスーパーで買い物をして帰る事にした
そこでクリーニング屋さんは他にないのかと聞くと
店の主人が出てきてこの町で唯一のクリーニング屋さんだと説明された
僕達が困った顔をしたのだろう内の洗濯機と乾燥機を使えばいいと案内してくれた
彼はイギリスに留学していた時色んな人に親切にされたからそのお返しだと言ってお金は要らないという
もちろん沢山の出航準備の為の買い物は全て彼の店でする
他に店があるとも思えないのでそうするしかないのだが
兎に角有り難かった
今も朝からずっと雨で夕方になりました
ほとんどなにも出来ない1日でした
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